1年付き合ってきた彼から差し出された婚約指輪が安物だったためにその場で振り、翌日にはボーナスを減らされて頭にきて勢いで辞めてしまった弁護士の麗子。
そのままはけ口を探してずっと昔に3か月だけ付き合っていた栄治にメールしたことがきっかけで、その栄治の遺言に振り回されることになる。
栄治は大手製薬会社の御曹司で、相続する多額の資産をめぐって「自分を殺した犯人に全財産を譲る」という遺言を残していたのだ。
ドラマを見ていたのでそのイメージが強かったが、ドラマで最後まで存在感があった篠田が途中で消えてしまった。
それでも話は走るように進み、麗子のパリッとした性格のおかげで物騒な出来事もすっぱり切り捨てられ、ちゃんと栄治の考えた通りに収束させてしまう。
読みやすくて爽快。
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