カーテンの陰の死


 殺人の現場に偶然居合わせたマージョリー。
その犯人と同じような恰好をした男が、自分のいる下宿人の中にいて慄く。
そしてハースト警部のところには、同居人が殺人者の眼をしていると訴えてきた婦人を追い返していた。
続けて、玄関先で突如ナイフに刺されて下宿人の一人が死ぬ事件が起こり、ハースト警部とツイスト博士は捜査に乗り出す。
その下宿屋には、個性の強い人たちが集まっているだけあってなかなか犯人が見えてこず、またその事件が75年前に起きた迷宮入り事件とそっくりであることがわかり、事件は複雑になっていった。

 ツイスト博士の推理は最後に驚くことを暴く。
下宿での事件と75年前の事件とのつながりが分かってほっとした瞬間、それまで気にもしなかった事が出てきてしまう。
ツイスト博士の推理が、見過ごせない過去を拾ってきたことに驚き、種明かしも意外で面白かった。

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