2016年04月15日 読了
その女を入れてはいけない。
食いつき、吸い尽くされ、狂わせ、時には死に向かわせる。
その女の被害にあった者は数知れず。
いつの間にか家に住み着いている。
ヤドカリというより寄生虫。
怖い怖いと思いながら読む。
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読書と手芸の記録
2016年04月15日 読了
その女を入れてはいけない。
食いつき、吸い尽くされ、狂わせ、時には死に向かわせる。
その女の被害にあった者は数知れず。
いつの間にか家に住み着いている。
ヤドカリというより寄生虫。
怖い怖いと思いながら読む。
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2016年04月14日 読了
偶然出くわした半グレたちのケンカを仲裁したことから、ハマの用心棒と渾名されるみなとみらい署暴対係係長諸橋夏男と相棒の城島勇一は、関西ヤクザノ組長が殺される事件にかかわることになる。
読み終えたらすぐさま忘れてしまう程度の量産刑事物語。
ただ著作が多いだけの、どれをとっても同じで区別できず、読んだことも忘れるような部類の作家になってしまった。
「蓬莱」や「海に消えた神々」、「殺人ライセンス」の頃の様なものをまた書いてほしい。
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2016年04月13日 読了
隣国と長い戦争を続けるハルラント聖王国の西の端に住むエヤアルは、幼い頃に魔法を暴走させて炎の鳥に魔法を奪われていた。
そして<空っぽの者>となったエヤアルは徴兵吏によって砦に連れてこられ、洗濯女や食糧庫の管理、照明係などをして働きながら新しい力を目覚めさせていく。
類まれなる記憶力のために、「話す祐筆」として戦に連れて行かされたエヤアル。
そこで見聞きしたことがエヤアルの考えを大きく変え、一つの決断をする。
ファンタジー小説というより、童話。
自分の思いとは違う生き方を強いられて抵抗し続けるエヤアルが生き生きいていて、ただ前向きな明るい主人公ではないところに好感が持てる。
でも最後の決断は指示書めいた道徳観いっぱいの童話なところが残念。
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2016年04月08日 読了
大物政治家の脱税疑惑を追ったせいでクビになった刑事の八房文次郎。
家も妻もなくし、金も仕事もなくなり、途方に暮れる八房は、後輩の紹介で探偵組織の一員となる。
うっかり借金を作ってしまったために探偵の助手になった八房が、すっとんきょうで最低ランクの探偵・弾正勘八と組み、依頼をこなしていくが。
警察としての能力はあるのにどうも運が悪い八房は、『田舎の刑事』シリーズの主人公と通じるところがある。
そのためどこか滑稽で、深刻な事件なのに笑いがにじむ。
楽しめた。
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2016年04月02日 読了
19歳の遠山エリカは、ある夜シャンプーを買いに出た帰りに出会った近所の少年と共に、少年のクラスメイトの家に連絡網を伝えに行った。ただの気まぐれで付き合っただけだった。
ところが訪ねた研究所にたまたま居合わせた6人で、時空を超える旅に出てしまう。
たどり着いたのは太陽が緑に輝く星。
幻の日々をすごす6人。個人個人、幻として終わらせる人もあり、異星人との生活を望む者もあり。夢なら何でもありだけど、突拍子なく突き進むのでついていけなかった。
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2016年04月01日 読了
身勝手な夫、その夫に殺されたも同然な両親。そして、正月を一緒に過ごした娘は数日後に自殺してしまった。
一人になった私・晶子は、娘の死の真相が知りたいと探偵を雇う。
身元を隠し、娘と交際していたというRのバイト先へ晶子もバイトとしてもぐりこむ。
そしてRの身辺を探り、また人柄を知るにつれ、法ではさばいてくれないRの素行に憤りを募らせる。
正攻法ではどうすることもできない悪を前に、晶子は追い詰められていく。
こうなるしかなかったという結末で、何とも言えない後味。でも不愉快ではない。
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2016年03月29日 読了
疎遠になっていた幼馴染が突然帰省してきて、あの頃はたせなかった冒険の続きをやろうと誘う。
今ではなくなってしまった幻の村には埋蔵金があるという噂を信じて、少年の晶良と伯斗は山を駆け回っていた。しかしあるときから伯斗がよそよそしくなり、それ以来交流が途絶えていたのだが、突然の再会で強引な誘いをする伯斗を断り切れずに巻き込まれる大金と命を賭けた冒険。
幻の村を探す冒険は楽しそうだが、リアリティのないヤクザ者がしらけさせる。
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2016年03月27日 読了
増えすぎる人類の未来を憂慮し、対策を講じようとしたゾブリストの野望が明らかになった。シンスキーと合流したラングドンは、暗号を解きその陰謀を阻止しようと駆け回る。
上巻ではそれぞれの立場と思惑がまだ明かされず、誰が信用できるのかがわからないまま誰からも逃げていたラングドンだが、ようやく目的がはっきりしてくる。
極端な思想は危険であるが画期的な解決策でもあり、ゾブリストがただの悪人ではないとわかるが、天才ゆえの飛び越えた発送は支持されない。
解き放たれたウィルスの効果がどうなっていくのか楽しみである。
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2016年03月27日 読了
目覚めると、知らない病院で頭を怪我して横たわっていたラングドン。
そんなことになった記憶がないまま何者かに襲われ、逃げ出した彼には、身に覚えのない持ち物と複数の敵が待ち構えていた。
今までよりキリスト教や建築物、美術品の考察(蘊蓄)が多くて読みにくい。
また、ラングドンの記憶がないために何が起こっているのかさっぱりわからないままひたすら逃げるだけの上巻。
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2016年03月18日 読了
全寮制の高校へ進学した主人公。
無事入学して寮での生活を始めた矢先、2年生たちから「入魂式」と言われるものを受ける。
浮かれた気分をただし、寮生活の心得を授けるという名目で、下級生を怖がらせる儀式。
ところがその儀式には、「入魂式」をした者の一人が、必ず死ぬという伝説があるという。
得意の刑事ものを若者に当てはめた感じで、推理や行動はとても幼いが上級生にもひるまず疑問をぶつける仲間と伝説に挑む。
さほど障害もなく進み、あっけなく終わるため満足感も全くない。
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