2018年07月12日 読了
偽りの葬儀をして、周りの人間がどうなるのか、何をするのかを知る。
依頼人の理由はそれぞれで、その本心を知り、演出を施す。
前作も読んだのだが、さっぱり内容を思い出せない。
それなりに濃いキャラクター達だし、面白い趣向で印象深いはずなのに。
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読書と手芸の記録
2018年07月12日 読了
偽りの葬儀をして、周りの人間がどうなるのか、何をするのかを知る。
依頼人の理由はそれぞれで、その本心を知り、演出を施す。
前作も読んだのだが、さっぱり内容を思い出せない。
それなりに濃いキャラクター達だし、面白い趣向で印象深いはずなのに。
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2018年07月10日 読了
太陽にまっすぐ近づいているネメシス。
それは5000年後だが、地球人はすぐにでも避難を始めなければならない。
そんな時、そのネメシスに厄介払いされたユージニアとマルレイネには、不思議なことが起こっていた。
星に呼ばれたマルレイネ。
そこでやっと自分の居場所を見つけたと思ったのに、突然地球から父がやってくる。
地球にも父にも関心のないマルレイネは、それでも地球を救うために自分のできることをする。
その解決法はいまでは普通になっているけど、これが書かれた当時、世間はどんな感想を持ったのだろう。
今になっても実現されていない技術がたくさん盛り込まれていて、想像力を駆り立てる。
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2018年07月08日 読了
あの時、一方ではこんな事が起こっていた。
衝撃を受けた妃選びの時、雪哉を託した姫、女を捨てて宮中に侍ると決めた女性。
読んでいくうちに本編での出来事が思い出され、また読み返したくなる。
気になっていたますほの薄の話もあり、短編集ながらとても満足した。
切ない話が多くてしんみりするが、若宮と雪哉の微笑ましい(?)話があるために柔らかい印象で終われる。
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2018年07月06日 読了
2220年。植民衛星ローターの天文学者ユージニアは、雲に囲まれた一つの星を見つけた。するとローターの指導者ピットは、秘密裡に太陽系脱出を計画し、ローターは突然姿を消した。
太陽系から逃げ出したローター人。しかしその星・ネメシスにはもっと大きな秘密があり、ユージニアの娘と元夫のクライルにも大きな秘密があった。
宇宙をまたにかけた、人類の賭け。登場人物がとにかく魅力的で個性的。
ネメシスのことがわかってくるどころかどんどん疑問が増えていき、止められなくなる。
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2018年06月30日 読了
前菜、スープ、メインからデザートまで、料理のフルコースを殺人メニューの献立で集めた一冊。
アシモフだけじゃなく、いろんな作家たちの紹介と共に並んだ殺人メニューは、訳者が同じせいか、作者が違うという気がしない。
そして同じような手口もあったりする。
どれかが印象に残るというよりは、すべて通して一連のドラマのよう。
気になる作家を今後探してみよう。
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2018年06月16日 読了
勤め先の病院の不正を告発し、地方に飛ばされた父。
東京を離れるのは嫌だと頑なに拒む母。
息子は父に、娘は母についていくことにして、それぞれの生活が始まる。
家族がバラバラになる危機を、それぞれはどう思い、どう折り合いをつけていくのか。暗い話題が多い割に、しんみりしないでするする読み進められた。
相手の事が決して嫌いではないために悩む。
章ごとに家族それぞれの目線から見た家族が描かれているため、同じ話題でも飽きない。充実した気分で終われた。
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2018年06月13日 読了
伊勢志摩の海で30年まえ、青い真珠と1人の海女が消えた。
それ以来、海女の娘は口をきかず、ただ波間に漂う花弁のように暮らしていた。
夏の間、海洋研究所へ行くことになった和彦と、なぜか集まってきた上杉と若武も合流し、消えた真珠と事件の謎を解く決意をする。
少女の気持ちはわかったからもう少女小説は書かないと言った作者が、今度は少年の気持ちをわかろうとしているのか。
ちょっとこっぱずかしいような出来事もあるが、少年が対象だからだろう。
事件を推理するというより執念で解決した。
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2018年06月13日 読了
友人と二人、デパートの屋上でひたすら空を蹴り上げる男に会いに行く。
その男は、空から降って来る「不幸」を落とさないよう、空に返すために蹴っているのだそうだ。
人生に悩む10代の生徒たちを主人公にした悩みを、それぞれの視点からちょっと滑稽な表現で描く。
どんなに切ないことでも、悩みも、まるでたいしたことがないという口調で描かれるが、何度も繰り返されることで重大さが協調される。
彼らの繋がりを考えながら読むと楽しい。
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2018年06月08日 読了
警視庁捜査第一課科学捜査係文書解読班。
捜査資料の整理と分類に明け暮れる毎日の主任・鳴海理沙と、配属されたばかりの矢代朋彦。
ある日、杉並区で起きた殺人事件で初の出動命令が下った。
筆跡や書かれた文章の内容から、書いた人の人となりや状況を読み取り推理する理沙。
その推理の様子は興味深いけど、事件が複雑でわかりにくい。
ただ、ドラマよりは数倍面白い。
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2018年06月05日 読了
三万石の鈴江藩へ奉公へ上がった呉服商の娘・お糸は、すぐに正室の珠子が人外であることに勘づく。
呑気な殿を蹴落として当主に成り上がろうと目論む先代当主の弟から、執拗に嫌がらせを受ける珠子を守り通せるのか。
早々にうんざりした。
ライトノベルというよりも子供向け。
お糸の気風の良さを表すのに江戸っ子の言い回しが使われているが、それが似合ってないし読みにくいしテンポを外す。
珠子の本性がさして魅力的ではない。
あげく、見せ場の盛り上がりも締まりがなくてありきたり。
個性的な脇役にだけは相応の役割があったか。
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