表の顔は企業コンサルタント。裏の顔は殺し屋。
そんな富澤のもとへ依頼された殺しは、可憐な女子大生だったり、裏切った共同経営者だったり、さらにはすでに死んでいる者だったりもする。
一方もう一組の殺し屋も、近くで仕事を受けていた。
つまらん。
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読書と編み物の記録
表の顔は企業コンサルタント。裏の顔は殺し屋。
そんな富澤のもとへ依頼された殺しは、可憐な女子大生だったり、裏切った共同経営者だったり、さらにはすでに死んでいる者だったりもする。
一方もう一組の殺し屋も、近くで仕事を受けていた。
つまらん。
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2019年10月05日 読了
推理作家の香月史郎は、後輩の結花に頼まれ、一緒に霊能者の城塚翡翠のところへ向かった。そこでの相談の後、結花は何物かに殺されてしまう。真相を確かめようと、霊媒だという翡翠と共に事件を追うことにした香月は、不思議な体験をすることになる。
警察に協力するという名目で、翡翠の力を借りていくつかの事件を解決する香月。
翡翠の挙動が嫌悪感を誘う。しかし最後にどんでん返しが待っていて、その理由が語られるのだが、これまでの悪印象を相殺する効果はなく、むしろ深まる。
読後感は嫌悪でいっぱいになり、我慢して読んだ後悔しかない。
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2019年08月22日 読了
老舗映画会社に入社した“平成元年組”の6人の同期が、ある映画館に集まった。
そこで、25年前に起きた“フィルムリレー”に思いをはせながら、それぞれでこれまでを思い出していた。
マカン・マランのシリーズが面白かったので読んでみたけど、暗くて興味もわかない話がだらだらと続き、つまらない時間を過ごした。
一人一人は個性的なところも見えるが、ただやたらと苦しい出来事を誰もが繰り返しているので気持ちも暗くなってくるし、うんざりしてくる。
女性はまだしも、他の人の人物の区別もつきにくい。
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2019年07月29日 読了
誰もが好きであるという、うなぎ。
そのうなぎ屋「まつむら」で、うなぎが大好きだという売れない俳優や、不毛な恋から抜け出す決断をようやくできた女性など、みんな何かがダメな人たちの、うなぎでホッと心を満たす様子を描いた短編集。
登場人物は皆ヘタレ。
そんな人たちが一時心を満たしにやって来るうなぎ屋だけど、うなぎ自体好きではないので少しもおいしそうとか羨ましいとか思えず、人物の魅力のなさも相まって全く面白いと思えなかった。
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2019年06月12日 読了
数学の天才と言われていた上杉の学校にやってきたチューターの上田絵羽。
彼女はある目的のために、上杉に声をかける。
「パートナーになってほしい」
高校生男子に、34才の絵羽は強い意志で迫る。
生徒たちは皆ひとたまりもないだろう。その理由もだんだんわかって来るが、荒唐無稽すぎて真実味がない。
さらに根拠もない推察が延々と続くため、しらけてしまう。
伏線として出た言葉や行動もよくわからないままで、納得いかない疑問だけが残った。シリーズのわりに、少しも印象に残っていないため、主人公のことさえ忘れていた。
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2019年04月01日 読了
浪人生の真崎光一の住む家に同居することになったばあちゃんは、もう八十五くらい。でも頭も体もシャキッとしていて、地域の人たちにやたらと尊敬されていた。昔、書道教室をしていたせいだというばあちゃんだけど、光一は他にも理由があると気づく。
人を誉め、気持ちよくさせるとこの天才なばあちゃん。
心を亡くしそうな人たちに、そっと気づかれないように嘘をついて癒し、不自然で必要以上なくらいに尊敬されていた。
一見、できた人のように思えるが、私には奇妙に映った。
安心させる嘘とか、気を奮い立たせる嘘ならいいが、わざと腰をかがめて痛いふりをしたりする嘘も含まれるから。
結局いい方に流れてはいるものの、誰もが自分が一番だと思わせるのは、詐欺師のよう。
同じ魔女でも『西の魔女が死んだ』とは大違い。
嫌悪感の方が大きかった。
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2019年03月26日 読了
大手製薬会社ファイザーは、製薬企業ファルマシア社を買収する。
著者のロストは、ファイザーの不正に気付き、苦言を呈するが、仕事を取り上げられてしまう。
悩むロストはマスコミや講演を通じて訴え続ける。
内部告発をしたロストの、ファイザーとの戦いの行方を暴露した本。
ロストの根拠のない自信が次々と大きな行動を起こさせ、周りも巻き込んでいく。
ロスト側の一方的な告白ですべて綴られている。
成り行きも説明が不十分で所々意味が解らず読み返したり、都合のいい見方をしていると思われる個所がいくつも出てくるので、途中でうんざりしてくる。
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2018年09月12日 読了
王弁は突然現代日本へと飛ばされた。
そこで、僕僕先生との強い絆を持った人と出会う。
一方、神仙と人との争いが起ころうとしている長安。
二人はまた出会うことができるのか、そして神仙と人との戦いは。
前作からいきなりつまらなくなった。
読んでいても興味がわかず、状況も想像できない。
何が言いたいのか、どうしたいのか全く伝わらないまま、終わりも中途半端に途切れて終わり、結局なんだったの?とすっきりしないシリーズ完結。
これなら<旅路の果てに>はいらなかった。
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2018年08月24日 読了
現象学者の凪田緒ノ帆は、火災で恋人を失った。そのうえ恋人のスマホには、メグミという女性の写真に設定されていた。
さらに突然現れた露木は“予現者”と名乗り、同じように火によって死んだ人の共通点にはメグミがいたと言う。
メグミの正体と事件の真相を露木と一緒に確かめることになった緒ノ帆は、露木の車で日本をめぐる。
『黒猫シリーズ』の作者とは思えないクオリティの違い。
他の作品もそうだが、力の入れようが違うのか、黒猫シリーズ以外はさして面白くはない。
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2018年08月07日 読了
人に災いを為すものを祓う蘆野原の一族出身の正也は、いなくなった姉を待っていた。
一族の者しか入れない蘆野原の郷への入口も閉じてしまって帰れなくなり、開く方法すらわからないまま。
最後までよくわからない話だった。
前作も読んでいたはずだけど、ある日妻が猫に姿を変えるということしか覚えていない。
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