2012年07月09日 読了
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む杉浦草。
70を優に超した老女のお草は、無料のお試しコーヒーを出しながらゆったりと日々を過ごす。
しかしこのところ、憂いの種がいくつも芽吹いてきていた。
近所で起こる無理な借金と金貸しと詐欺まがいの土地の買い取り。そんな話を聞いていくうち、つい真実が知りたくなって動き出してしまう。
着物姿で蝙蝠傘をつくお草さんの言動は、まさに稟とした日本の女性。
お草さんの言葉が、ひとつ、残る。一生ついて回りそう。
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読書と手芸の記録
2012年07月09日 読了
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む杉浦草。
70を優に超した老女のお草は、無料のお試しコーヒーを出しながらゆったりと日々を過ごす。
しかしこのところ、憂いの種がいくつも芽吹いてきていた。
近所で起こる無理な借金と金貸しと詐欺まがいの土地の買い取り。そんな話を聞いていくうち、つい真実が知りたくなって動き出してしまう。
着物姿で蝙蝠傘をつくお草さんの言動は、まさに稟とした日本の女性。
お草さんの言葉が、ひとつ、残る。一生ついて回りそう。
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2012年07月04日 読了
大学時代からの腐れ縁3人組が、ほぼ同時期に彼女に振られてしまった。そんな時、大学時代の憧れの美紗子先輩に偶然出会う。
彼女から、自分のやっているエステティックサロンで「素敵な男性養成講座」を開くから1期生になってくれと言われて参加するが。。。
男の人に薄々感じていた「納得のいかないこと」や「言いたいこと」が講座ではさらりと1度だけ語られる。
こんな話は物語だからと流してしまったらもったいない。
美佐子さんの講座は、本当にモテ男を作るかもしれない。
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2012年07月03日 読了
祖父から半ば押しつけられるように継いだ人形店で、腕はいいが寡黙な職人と、人形マニアな若者と3人で過ごす店主の澪。
そこではもはや人形を売るよりも修理の方がメインとなっていた。
持ち込まれる人形や尋ねてくる人々が、個性が強いくせに雰囲気のいい人ばかり。なごやかな店のその雰囲気が漂ってくるように物語に入り込めた。
夢か現か境目か、まさにその状況が最後に訪れる。
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2012年07月01日 読了
人間があふれかえった地球。人々は早々に地球を抜け出し、他の星へと移り住み、進化を遂げていた。
地球に残った人々は、地球へと戻ってきた彼らを宇宙人と呼び、明確な住み分けを行ってきたはずだった。
地球人にとっては畏怖の対象である宇宙人の住むドームで、殺人が起こる。捜査のパートナーとして送られてきたのは、人間そっくりのロボットだった。
1953年に書かれたこの作品は、非常に評価が高い。
500以上の作品を残した人らしく、興味はあるけど読める自信がない。。。
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2012年06月29日 読了
元警察官である探偵・石神の元へ、「友人の父の無念を晴らしたい」という依頼が来る。地質学者である仲里教授は、沖縄の海底遺跡での捏造が発覚し、自殺していた。しかし、捏造の事実も自殺という死に方にも疑問が生じる。
石神探偵の第2段。
また超古代遺跡や神々の謎を追う。
きっと想像以上に神秘的で美しいだろう海に沈んだ鍾乳洞が印象的。
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2012年06月27日 読了
アメリカで超常現象を研究していたチームが、研究内容ごとその存在を消された。さらに日本ではUFOライターが殺され、一人の若者に容疑がかかっていた。
アメリカ、日本、さらにはバチカンまでも揺るがすほどの秘密にたどりついたその若者は、姿を消す。
元警察官の探偵である石神が、行方をくらませた若者を追ううちに巻き込まれる謎が、だんだん大げさになっていく。
オーパーツに興味があるならば楽しめる。
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2012年06月17日 読了
IWGP10巻目。
タカシの凍るような怒りが強く残って冷たい傷を残す。
4人組のレイプ犯を追い詰めるマコトとタカシ。
今回は二人が一緒に行動することが多くて、初期の頃を思い出す。そしてなにより、タカシの恋愛の話が出て来て驚いた。
二人が組んだ結末はいつも冴えてる。
それにしても、前作で養子になった子はどうした??
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2012年06月16日 読了
一行の旅は南へ。
連れが増えた僕僕たちの旅は、大国に囲まれた程陽という小さな国へたどり着く。
そこには、鋼の手で敵を滅ぼす伝説の神が眠っているという。
攻め入ってくる大国との闘いに巻き込まれた一行は、鋼の神を起こそうとする程陽に力を貸す。
道連れが増えたせいか、僕僕のかわいらしさと変身が出てくる場面が減り、周りの個性と活躍が強くなった。
そろそろ僕僕の力が見たい。
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2012年05月31日 読了
結婚したい。子供が欲しい。それよりまずは恋をしたい。
何を望んでいたのかも曖昧になるくらい悩む。そんな女たちのいろんな感情が全部出てきた感じ。
女4人、それぞれの願いと幸せのために今週も合コンへ行く。
それぞれの焦りや不安や悩みは、少し年齢や立場が違えば全く理解できないものだろう。
おもしろくないと感じた人は幸せだ。
あてどない不安に、読んでいくととても辛くなる。
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2012年05月26日 読了
義足のダンサー桐生志摩子が、アンデルセンの童話「赤い靴」を連想される姿で殺されていた。
彼女の義肢を作った『仲井義肢製作所』の義肢装具士・香坂徹は、彼女の夫から相談を受け、調べ始める。
装具士、義肢ユーザー、その家族たちの生活や思い、そして義肢そのものの意義。
失った体の機能を補完するために義肢を使う人がほとんどだけど、中には「ありのままの自分」になりたくて体の一部を切り取りたい人もいるという。
探偵役の鴇のスマートな推理が面白く、シリーズ化しそうな予感。
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