2018年01月24日 読了
スクリプターという、映画政策においてフィルムを繋ぐときに矛盾が出ないようにすべてを記録する仕事。
そんな仕事をする亜矢子の毎日は忙しい。
ところが、撮影が佳境に入ったという時に、主役のスタントをしていた男性が殺されてしまう。
久々の赤川次郎。
相変わらずのスピード感で気持ちよく読める。
そしてちょっと間抜けな掛け合いも。
印象に残るほどではないけど、ハズレがない安心感がある。
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読書と手芸の記録
2018年01月24日 読了
スクリプターという、映画政策においてフィルムを繋ぐときに矛盾が出ないようにすべてを記録する仕事。
そんな仕事をする亜矢子の毎日は忙しい。
ところが、撮影が佳境に入ったという時に、主役のスタントをしていた男性が殺されてしまう。
久々の赤川次郎。
相変わらずのスピード感で気持ちよく読める。
そしてちょっと間抜けな掛け合いも。
印象に残るほどではないけど、ハズレがない安心感がある。
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2018年01月15日 読了
新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に出くわし、なぜか手伝わされる。
よくわからないままつき合わされ、犯罪すれすれのことまでして証拠をつかむが。
賑やかに大騒ぎの短編がいくつか。
それは一つの出来事をそれぞれの人たちが自分の視点で見た事件。
最後はちゃんと繋がるが、一つ一つがぶつ切りで終わっているためにすべて読み終えるまでは消化不良でもやもやしたまま。
濃い人たちが自由に動き回るために未完成感が大きく、終わってもすっきりした気分になれない。
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2018年01月11日 読了
朝顔を育てるのが何よりも好きという同心、興三郎。
仕事は奉行所の姓名掛だが、なぜか人殺しの捜査に加わることになってしまう。
荒事はからっきしながら、毎日眺める人別帳の記憶が不可思議な行動をする者と結びつき。。。
また黄色い朝顔の話か、とうんざりしたが、それがメインではなく、陰謀渦巻く朝顔の品評会の話だった。
だが盛り上がりに欠け、うっすらとした余韻が残るくらいでさして印象深い出来事もなく、そっと終わる。
読後感も薄すぎて読んだ感想が出てこない。
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2017年12月20日 読了
江戸で起こる日常の出来事を短編で。
その日暮らしの仲良し男二人が、死のうとしていた男からもらった櫛を売り始める話。羽織の裏地に絵を描くことを専門としている女絵師の話。手習塾を休んででも三助をしたいという湯屋の娘。
一つ一つは面白い設定だけど、いまいち話に力がなく、短編にするために端折った部分が読み取り切れずにいる感じですっきりしない話が多い。
この人はじっくり長編の方が面白い。
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2017年12月13日 読了
北海道で破格のサラブレッド「セシア」が搬送時の事故で足を痛めてしまう。
その馬は3億2千万円もする馬だったために、事故を言い出せず、関係者は周りを騙すことにした。
自分たちが計画したことがどんどん勝手に進んでいき、最後にはまんまと身代金を盗られてしまう。
見事なかすめ取られっぷりでいっそ清々しい。
馬の事も競馬の事も知らずとも、充分に楽しめる。
ただ、デビュー作も競馬馬のことだったため、同じテイストで新鮮味は薄い。
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2017年11月30日 読了
この世とあの世の狭間にある黄泉坂で、迷える魂を遺恨なく送るために働いている彩葉と速人。
死んでしまってからも人に喜んでもらおうと坂の下で居酒屋をひらいた死人のおかげで、死人は増えているのに迷う者は減ってきていた。
生きていた頃の強い迷いをぬぐい、あの世へと導く二人の話というより、後悔を抱える死人がメイン。
ちょっと面白そうな人もいたけど、中途半端なまま終わったようなものもあり、消化不良な後味が残る。
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2017年11月13日 読了
バチカン美術館にマリア様が現れて予言をするという噂を調べるために美術館に泊まり込む平賀とロベルト。
その頃、街では十字路に描かれた魔法陣から悪魔を召喚するという事件がいくつも起こっていた。
番外編といった感じだが、平賀とロベルトの調査の様子がちょくちょく入る割には重要でもなく、27頭の象事件は解決はするがいまいち納得もいかず、ばらばらになったままフェードアウトといった終わり方ですっきりしない。
結局どうしたかったのかわからない。
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2017年11月11日 読了
大阪にある居酒屋「二歩」。生稲怜花はそこで、10年まえの病の後遺症で盲目となった母と、二人を支えてくれた育ての父と暮らしていた。
ある日、母の失明は薬害のせいだと言う記者がやって来る。
まだ認可されていない薬を巡り、命を優先して与えた薬に対して後遺症が出た時、様々な立場の人がどう考え、どう動くか。
前半は良くある話で退屈。やっと気が乗ってきたのは最後の100ページほど。
10年まえ何があったのかが少しづつわかってきてから。
最後はこんな解決法もあるのかと思わせた。清濁まるごと飲み込んでしまう大物が頼もしく思えてくる。ただでは起きないのならそれでいいかと思える始末が以外にも心地よい。
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2017年10月20日 読了
東京の小さな新聞社で記者をしている亮一は、「天皇重体」との情報を掴む。
これまで国民にはその姿も人柄も秘されていた天皇の様子が初めて庶民にさらされる。そして崩御の後、東京に神宮を建てるという計画が立てられた。
150年後に完成する明治神宮を作る計画が動き出す。
なんとも気の長い話が、実は今も続いているのかと思うと見に行きたくなった。
天皇の人柄など知る機会もそうないのに、なぜ人々は国の象徴として認め、崇めるのか。
神宮を作る話よりも、天皇の話がもう少し知りたいと思った。
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2017年10月16日 読了
視聴率が低下し始めたTBNの報道番組『ニュースイレブン』に、大阪から栃本という男がやってきた。
かき回されて雰囲気が壊れることを恐れたデスクの鳩村だが、遊軍の記者・布施はなぜか栃本に同調する。
そして、その頃警視庁特別捜査対策室の黒田と谷口が追っている未解決事件に布施が興味を持ち。。。
二つの視点からひとつの事件を追うが、大きく変わる見方に振り回される。
視点は片方でよかったのではないかと思う。
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