2013年05月07日 読了
ヒューゴー賞とネビュラ賞に輝いた、アシモフの傑作。
地球は、他の宇宙とエネルギーの交換を始める。無害で低コスト、枯渇の心配もないという、理想のエネルギー源。
ところが、これは対等な取引ではなかった。
パラレルワールドでは、生き物も法則も時間軸もなにもかもが、こちら側とは違っている。だからお互いの不必要なものを交換すればそれは必要なものになる。
だけど、そんなうまい話があるはずはない。
おもしろいけれど、私はロボットの話のほうが好き。
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読書と手芸の記録
2013年05月07日 読了
ヒューゴー賞とネビュラ賞に輝いた、アシモフの傑作。
地球は、他の宇宙とエネルギーの交換を始める。無害で低コスト、枯渇の心配もないという、理想のエネルギー源。
ところが、これは対等な取引ではなかった。
パラレルワールドでは、生き物も法則も時間軸もなにもかもが、こちら側とは違っている。だからお互いの不必要なものを交換すればそれは必要なものになる。
だけど、そんなうまい話があるはずはない。
おもしろいけれど、私はロボットの話のほうが好き。
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2013年05月01日 読了
江戸、小さな貸物店「出雲屋」を切り盛りする姉弟。
そこでは、生まれて百年を経て『つくもがみ』となった器物たちが好き勝手にしゃべりだす。
貸し出された先で見聞きした面白い話を店先で話し出すつくもがみ。
こちらは決して人とは口を利かないと決めている。
人の縁談や幽霊話、いろいろあってもやっぱりほのぼのとして読みやすい。
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2013年04月20日 読了
「東城大学病院を破壊する」という脅迫状が届く。
AIセンターがやっと設立し、稼働を始めようとする時に。
センター長に任命された田口は、さらにとんでもない役を任されることとなった。
この回は、バチスタシリーズの田口先生が主役。
これで完結というにはあまり盛り上がりもなくなんだか物足りない。
田口先生がいつの間にか「行灯」ではなくなっているけど。
過去の亡霊がいくつも登場して、懐かしさでいっぱいになる。
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2013年04月13日 読了
京流・吉岡清三郎。
腕を貸して利息を取る貸腕屋として生計を立てている清三郎。
依頼人の足元を見て代金を決め、邪魔をするとさくりと切り捨てる。
そのキャラクターの設定が面白い。
用心棒とはいっても、口も悪いし心根も正しいとはいえない。
金のためにしょうがなくメンドウな事をやる。
前作を読んでなかったのを後悔。
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2013年04月02日 読了
事件や事故の後片付けをする掃除の会社でバイトをしている桃子。
現場に残された強い想いに触れると、おかしな体質が出てくる。
突然焼きそばだけを大量に食べるようになったり、手のひらが異常にくすぐったくなったり。
どうにかしないとおかしくなってしまう。元に戻るにはその事件・事故に隠れている真実を探るしかない。
おかしな体質のために毎回困ったことになる桃子を、周りの面々はあきれたりからかったりしながらも助けてくれる。
仕事の合間にあちこち出入りできるこの仕事はうってつけ。
モップガール2巻目。
辛口の語り口は「インディゴの夜」シリーズよりも軽め。
そのためちょっとものたりないと思ってしまう。
もっと事件の現場や背景の様子の印象が強く欲しかった。
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2013年03月30日 読了
かつて一大遊郭が栄えていたその島は、今では本土からないものとして扱われていた。
そこでは今でも遊郭があり、本土からは、逃げてきたものや遊郭への客しか来ない。
捨て子の白亜とスケキヨは、いずれ売られるために育てられた。
互いのみを信用して生きてきた二人が、ばらばらに売られ、それでも信じて会いたいと思う傍ら、会うのを恐れている。
異世界の、さらに夢の中で起こっている出来事のよう。
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2013年03月24日 読了
皆塵堂2巻目。
生きる気力を無くした男が、丑の刻参りをする女の幽霊を見たため自分もやろうと思い立ち、皆塵堂で藁人形と五寸釘を買い求める。
曰く付きの品が集まる道具屋に、次に居候することになるのはその男。
前巻で書かれていた、猫が苦手で水が嫌い、そのうえ幽霊が見える太一郎ももちろん登場し、皆でそろってにぎやかに幽霊たちと対峙する。
今回も無事男は身を立て直すことができ、猫に振り回される太一郎がいい感じに和ませてくれる。
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2013年03月21日 読了
霊感でも超能力でもなく、ましてや不思議ちゃんでもない。
「不思議体質」をもつ女の子・君枝。
どうしてもたどり着けない教室があったり、いきなり空を飛べたり、誰にも理解してもらえないことばかり起こる。
しかもかなり迷惑なその体質を理解してくれたのはただ1人、幼馴染の陸だけだった。
1人の少女の成長に合わせて起こる、ひと時の不思議。
荒唐無稽でやりすぎなくらいの出来事は、まるで絵本のよう。
でも最後は、こうゆうのもアリかなと思えてしまう。
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2013年03月19日 読了
江戸・吉原、廓の女たちの物語。
格子の向こうからただ眺めているだけの貧乏侍や、幽霊が出ると噂の部屋、復讐を目論む女。
いろんな身の上が少しづつ語られる短編集。
切ないだけで救われない女たちの世界のようで、それでも少しは報われることもあり。
泣く女がいることで、苦界の話も気持ちのいい後味になった。
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2013年03月17日 読了
脳梗塞で倒れた父に代わり、園芸業を営む主人公・蔵本翔の元に突然知らされた、2年7カ月前に別れた元妻・野々宮夏海の死。
忘れることも許すこともできなかった過去と、妻だった女の死をきっかけに、世の中のために働くNPO組織を隠れ蓑にした犯罪を追うはめになる。
主人公は暴力や脅しをうけながらも、かつての同僚や近所に住む少年に助けられながら黒幕に迫る。
『水上のパッサカリア』の大道寺勉と似た性格の主人公で、淡々と思いを綴っていく。
そのため、感情移入してはらはらするのではなく、大胆すぎる行動も熱くなりすぎずに傍観者として見れる。
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