2014年03月04日 読了
公にはされていない、警察内の組織「次世代犯罪情報室」。
眠ったままの美しい少女が夢見る犯罪の夢は、これから起こる殺人。
100%の予知をする少女の夢を解析して、犯罪を未然に防ぐ組織にいる者たち。
眠れる美女と、その少女に恋する少年と、犯罪組織と。
スピード感があって、大がかりな犯罪にもつながり、この人の本にしては読みごたえはあった。
でも映画「「マイノリティレポート」と同じ。
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読書と編み物の記録
2014年本文作成
2014年03月04日 読了
公にはされていない、警察内の組織「次世代犯罪情報室」。
眠ったままの美しい少女が夢見る犯罪の夢は、これから起こる殺人。
100%の予知をする少女の夢を解析して、犯罪を未然に防ぐ組織にいる者たち。
眠れる美女と、その少女に恋する少年と、犯罪組織と。
スピード感があって、大がかりな犯罪にもつながり、この人の本にしては読みごたえはあった。
でも映画「「マイノリティレポート」と同じ。
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2014年02月26日 読了
生活のため手話通訳士になった荒井。いくつかの仕事の後、法廷での通訳を頼まれる。かつて警察の事務員だった過去を持つ荒井。そこで経験したある事件が時を超えてまた荒井の前にやってきた。
いろんな立場から見た、ろう者、手話、聴者。
なるほどと思ったり、考えさせられたり、驚いたりと、色んな場面があって興味深かった。
「聞こえない」にも色んな分類があって、それぞれの思いがあるのはわかるけど、その違いは他者にはわからない。
主人公が家族から受けてきた扱いが一番切ない。
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2014年02月22日 読了
街から逃げ、日本一の過疎の村と言われる南鹿村に引越してきた、司法書士の久我原。古い料理屋の跡地で開業した久我原のところには、タヌキがやってくる。
第32回小説推理新人賞受賞作。
落ち着いた語り口調のため、難しそうな法律関係のこともゆっくり考えながら読めるので理解しやすい。
そのうち色んな人間関係が見えてきて、それだけは都会でも田舎でも変わりはないのだとわかり、仲間とのつながりも戻ってきて嬉しくなる。
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2014年02月20日 読了
嵐が過ぎ、一弥とヴィクトリカは、ニューヨークで暮らしていた。
一弥は新聞社の記者見習い、ヴィクトリカは探偵事務所をひらいて。
そのヴィクトリカのもとへ、物騒なものを持ったある男が訪ねてきた。
シリーズ再開。
ヴィクトリカの頭脳や一弥との関係は変わらないはずなのに、前シリーズのような優美なヴィクトリカの風貌の描写は少なく、推理はさほど生きず、一弥も地味だった。
さらに、単行本にして分量が増えた分はストーリーの充実に生かされず、ただうっとおしいほど間を埋めるだけの言葉が並び、とても読みにくい。
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2014年02月18日 読了
大学の研究者たちの研究論文を代わりに書く代書屋。
先輩に拾われて見習いを始めたミクラのところに来る依頼は、ちょっと変わったものばかり。
個性的な依頼者と、それらの依頼を受けるたびに、ステキな女性との出会いもやってきた。
毎回ときめく出会いがあるものの、読んでいる方から見ればただ軽いだけで「出会い」とは言えないようなものだし、代書の仕事にもそれほど意味がなさそうで、何が言いたいのかわからない。
流れが決まっている「時代劇」風の、あまり面白くない話。
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2014年02月16日 読了
なんでもないことがきっかけで、自分でも思わぬ方向へ導かれていく。
そんな短編集。
タイトルと表紙の印象は、中身には全く関係がなかった。
『妖しく煌く極上ストーリーを収めた玉手函』という煽り文句の受け止め方の違いか。
昔はこの人の本も好きでよく手に取っていたけど、懐かしさだけでは受け止めきれなかった。
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2014年02月15日 読了
吟味方与力・高安門佑は、橋の上で雪を見ていた女郎と出会い、その後の事件で彼女を引き取ることとなった。
はすっぱで家事も裁縫もできず、厳しい姉のしつけでも一向に治らないお卯乃にやっと慣れてきたころ、天保の改革が発布され、江戸の町は一変した。
政に振り回されながらも必死で務めを果たそうとする者たちの生き様がいくつも見える。
さらに姉の粋な策略がうれしい結末へと向かい、いい読後感を生む。
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2014年02月10日 読了
公安での研修を受けた倉島警部補に、同僚である葉山の動向を調査するよう命が下る。
同じ日、新聞社の編集局次長が、マンションから転落して死亡した。自殺だと思われたその死だが、倉島は何かが気になった。
ヴィクトルとの活躍を描いた前作がとても面白かったので期待していたけど、ヴィクトルは登場せず。
何か物足りないと感じたのはそのせいだった。
ヴィクトルの活躍は覚えているのに、倉島の名前は覚えてなかった。
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2014年02月09日 読了
戸山大学に入って推理研究会に入ることを目指してきた蝶子。
しかし、新入生歓迎コンパの待ち合わせでうっかり〈酔理研究会〉というサークルに入ってしまう。
そこは酔うことを目的とし、酔いの理を追及するサークルだった。
しかしここでの活動は蝶子の世界を一変させる。
不思議な言動で周囲を煙に巻く幹事長とのやりとりは「黒猫」シリーズと同じ空気を纏っていて、心地よい「酔い」を見せてくれる。
そしてそれは、学生時代の色んな事を思い出すきっかけにもなる。
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2014年02月06日 読了
ある研究者が殺され、たった一人の家族である娘がアメリカから帰国した。
その少女を迎えに行った筒井は、その時からありこちから襲われ、監視される羽目になる。
最後まで、なんだかがっかりするばかりだった。
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