生物オタクの中学3年生・曾根崎薫は、中学生でありながら東城大医学部に通う特殊だけど平凡な男子。
ある日仲間たちと洞穴を探検していると、巨大な卵を発見する。
こっそり育てようとしたが、そこは中学生、知恵も技術もなく、東城大医学部の先輩に助けを求めた。
しかし、大人たちの協力は得たが野次も入ってきて、いつしか国を動かす政治の駒となってしまっていた。
ひと夏の冒険が、思いがけず大ごととなったカオルたち。
巨大な卵では、ヒトに似たものが育っているらしい。でもこれまで地球上で知られている生き物とは全く違う、新種でもあるらしい。
そんなものを引き当ててしまったせいで、いろんな人が興味を持ち、関わってきて、いつの間にかかすめ取られていく。
しかも唐突に結論が出ずに終わる。
なんとも理不尽だけど、そういえば子供の頃はそんなことが多かったなぁと思う。