刺青白書 柚木草平シリーズ


 人気が出始めたアイドルが、自宅で殺されているのが発見される。
全裸で後ろ手にガムテープで縛られ、複数の刺し傷があった。
事件の記事を依頼された柚木草平は、続いて水死体で見つかった女性とアイドルが同じ中学の同級生だと知り、関係を調べ始める。
 一方、女子大生の三浦鈴女もおかしな共通点だと気づき、周りの同級生から話を聞いていた。
そしてそれらは、中学の頃自殺した女子や、右肩に入れた刺青、消したいと思っていた過去を掘り起こすことになってしまう。

 今回は鈴女という歴史を学ぶ女子大生が中心に置かれ、彼女の動きで事件は見えてくる。
柚木の女たらしぶりも今回は控えめで、寄ってくる美女もいない。
その分鈴女が印象深く、鈴女の落ち着いた佇まいが、何事もゆっくりと説得されているような雰囲気でやってくる。
最後は柚木と共に決着をつけるところまで付き合い、ハッピーエンドにまでなっている。
珍しい回。

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