累犯障害者


 刑務所内にいる受刑者には、障碍者も多くいた。
彼らは障害があるがゆえに、裁判で自分の気持ちを表現することができずに重い刑をそのまま受け入れてしまっていたり、通常の作業ができないために隔離されていたりする。
精神障害者、知的障害者、認知症老人、聴覚障害者、視覚障害者、肢体不自由者の彼らの話を聞いて、今ある日本の問題を訴える。

 福祉の手からすり抜けてしまった彼らがどうして罪を犯したのか。
そしてそんな彼らは出所後どうなるのか。
障害の理解が充分ではない時、どう扱っていいかわからずに放置される。
珍しく小説ではないけど、読みやすく、わかりやすかった。
福祉がいかに届きにくいかと強調されていた。

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