2014年04月28日 読了
清少納言は28歳の時、帝の后・中宮定子付きの女房として仕えることになる。
始めは顔を見られるのすら恥ずかしく、夜の暗いうちしか参内しなかった彼女も、中宮である定子の人柄に触れるにつれ、少しづつなじんでいく。
紫式部とのライバル関係が広く知られているため、気が強く自分を曲げないイメージがあるが、この本では気弱で内気、なんとも頼りない女性であるところから始まる。
主を、都の雅を華とたとえ、それに魅せられる様子にこちらもうっとりする。
タイトル通り、最後まで夢の中で漂っているような感覚で、この夢に浸れる人には最高かも。
表紙も美しい。
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