札幌アンダーソング


2014年04月29日 読了
 札幌、真冬の雪の中で全裸で発見された遺体。
解剖で発見されたおかしな死因に困った刑事の根来と仲野は、法医学者の志村から紹介された「変態の専門家」を訪ねる。

 紹介された天才は、とんでもなく美しい少年・春。
しかも3世代前からの記憶があるという。
彼の記憶と頭脳で犯人を刺激していく春は、犯人との危険なやりとりさえ楽しみ、時に父や祖父の人格にすら変貌する。

 突飛な設定でラノベ方面だけど、小路幸也の文章で読むと深い意味があるように思えてくる。時代や伝統は繋がっているけど、ずっと昔の出来事はやがて少しづつ薄れていく。新しいものを歴史に加えながら。
それは春の記憶のように。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

札幌アンダーソング ラスト・ソング [ 小路幸也 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2019/11/10時点)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。