人魚を食べた女


2014年03月15日 読了
 人魚の肉を食べてしまった女は、もう100年あまりも生きてきた。
様々な名前を使い、その時々で愛した男との間に子供を産み落としてきた彼女は、自分の子供たちと関わった者たちの人生を狂わせていく。

 まとわりつく恐怖がまさに蛇のよう。
不幸になっていく者ばかりの中、主人公の緒方はなんとかそれを断ち切ろうとする。

 最後までその不気味さは変わらなかった。

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