2014年03月18日 読了
貧乏長屋に越してきた父子。
すると長屋は、その親子を嫌悪するものと同情するものの二つに分かれた。
おかしな振る舞いをする男・弁蔵とその倅・正吉への嫌悪は、時に露骨ないやがらせへと発展する。正吉と仲良くしたい主人公の信太郎は、母からのきつい言いつけと周囲の親子への差別に心を痛めながらも考えていた。
読みやすく、主人公の子供目線で書かれているので人間関係の表裏も解り易い。
いじめや騙し、犯罪もある割には気持ちのいい読後感。
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読書と編み物の記録