写本室(スクリプトリウム)の迷宮


2014年07月23日 読了
 第十二回鮎川哲也賞受賞作。
旅の途中、ある画廊で巡り合った一枚の絵。そこから不思議なトリックの世界に引き込まれていく。

 作中の小説で殺人事件が起こり、そのトリックは本作の謎を解く鍵。
そんな入れ子状態が重なり、いつしかどこに立って何を見ているのか混乱させられながらも目が離せない。
歴史と地理と哲学が絡み合い、難しそうな出だしからは予想もつかないくらいあっという間に引き込まれた。
トリック自体はさほど目新しいものではないので馴染みやすかったのかもしれない。
そして最後はまた謎が手渡される。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

写本室の迷宮 [ 後藤均 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2019/11/11時点)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。