正月に娘の加奈子と訪れたスキー場で、高校時代の同級生だった卯月実可子と再会する。
初恋の相手は今も美しかったが、それから1か月後、彼女の営む雑貨店で何者かに殺されているのが発見される。
彼女の姪から、「自分に何かあったら柚木さんに相談するように」と言い残していたことを聞き、調査を始める。
警察は強盗殺人の線で追っていたが、柚木は実可子が仲良くしていた高校の同級生たちを訪ねていき、これは強盗ではなく、殺人が目的だったのではと思い始める。
女たらしの柚木が、今回も盛大に美女に振り回されながらもあらがえない様子が笑いを誘う。
そしてところどころ出てくる娘のチクリとした冷たい眼差しと一言が、進展しない調査と人間関係をコミカルなものに変える。
犯人を示唆する伏線がなかったように思うが、突然閃いて犯人に真相を問うことになったのが急すぎた。
それでも柚木の来し方が少し語られたので、これまでの疑問が解けた部分もあり、そちらでスッキリ感を持ってきた感じ。
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