2013年02月15日 読了
両親に虐待され、抱きしめられることもないまま育った北斗が、初めて人を信じた。
しかし、その人は死んでしまった。里親となってくれていたその人が詐欺にあっていたと知り、北斗は復習を決意する。
里親の母が死んだ時、北斗の心も死んだ。
珍しい、石田衣良の長編。
ブルータワーが面白かったので期待した。虐待されて成長し、里親のところに行くまでの話が想像以上に辛かったが、長編のわりにずっと浅いところをもぐっているような感じで、うんざりするところも多かった。
でも北斗の思いは沁みるようにずっと残る。
|