夜のだれかの玩具箱


 少年の頃の辛い記憶から抜け出せないまま故郷に帰れない男、記憶にないがおかしな名前のバーの名付け親だと言われた男、突然消えた女房の夢を見る男など、どこかで読んだことがある昔話。

 小話なので読みやすく、怖い話も淡々と語られているので追い詰められることもない。
ただ、次の話を読むともう前の話はすっかり忘れてしまっているくらいに印象は薄い。

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