2014年11月06日 読了
3つの石を持って生まれてきたカリュドウは、女魔道士エイリャに預けられて育つ。
そのエイリャが力を奪われ、目の前で殺された。
仇である大魔道師アンジストへの復讐を誓うカリュドウは、魔道士とは違う力を求めて写本師となる。
アンジストに殺された三人の魔女の運命を背負い、数千年の時を経て二人は再びまみえる。
デビュー作とは思えないほど厚みのある内容。本を使った魔法で、しかも発動させるためにはちょっとした遊び心も必要で、そのカギは隠されているなど、本好きにはたまらない設定だけど、壮大な復讐の話。
痛く苦しく、気も狂わんばかりの思いを受けついだカリュドウが、息をつく間もないほど濃い人生を見せてくれる。
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