2014年04月19日 読了
シィフルの地では、21歳までの7の年に<試しの日>という儀式がある。
その日には、その身が獣に変わってしまうことがあり、まれに身体が獣に変わっても魂は人のままの「離者」となることさえある。
兄と姉、さらには婚約者まで獣になってしまった主人公のニィマールは、なぜそんなことが起こるのか、人に戻ることはできないのか、世の理を知るために旅に出る。
小路幸也のファンタジーとしては、ここまでの別世界は初めてな気がする。
自分たちの住む町以外は存在しないと思っていた若者が、外の世界を知る度に驚き、智慧を増やして成長していく。
旅はまだ始まったばかり。
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