2014年04月12日 読了
真夜中にだけ営業するパン屋さんには、いつも飄々と笑っているオーナーの暮林と、口が悪いが腕はいいパン職人の弘基がいた。
そこへ、母親に放り出された女子高生の希実が居候することになり、夜な夜なパンの香りに引き寄せられておかしな客が集まりだす。
ラノベにしては面白かった。
読むだけで苦しくなるようなネグレクトや家庭内暴力も、おいしいパンと共に暖かく出口が見えてくる。
希実のクラスメイトの話は中途半端で流れを止めるが、こだまの父だという男が、最低な人間としてわかりやすく登場するので、他のどうしようもない人たちが愛しく思える。
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