シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗


 女医のジョー・ワトソンは、ベイカー街221bで、世界唯一の顧問探偵シャーリー・ホームズと同居していた。
ある日、ジョーの叔母キャロルが結婚するという知らせを受け、ジョーはデヴォン州に向かった。
ところがそこは、何代にもわたって続いてきた、秘密の事業があった。

 ジョーの叔母キャロルの結婚相手が実は貴族で、突然当主を失い跡継ぎになったことで起こった、いくつかの 殺人事件。
魔犬の呪いの伝説まであるドラマチックな設定だが、学園シリーズ「カーリー」の少女たちと似たキャラクターで混乱する。おしゃべりが大好きで止まらなかったり、女同士で盛り上がって騒ぐ様子が、とても戦医として働いていたとは思えないくらいのギャップ。でもそこも可愛らしいと感じられるくらい面白い主人公と、頭脳はとびぬけているが健康に難があるシャーリーの個性がもうちょっと描かれていたらなぁと残念に思う。