砂漠と青のアルゴリズム


 今や絶滅の危機にある日本人。AIによって探し出され、粛清される時代。
一方、2015年の東京では、新人の編集者がスランプの作家の元へ新作の依頼へ向かう。
どの現実も、地球の滅亡を予言したと言われる3部作の絵画をめぐって、現実と虚構が入り乱れる。

 哲学的な言い回しと、時代も場所も入り乱れた夢とも現ともつかない描写で、混乱させたままどこまでも続く。
そのうち考察しようという気すら起こらないほどの虚無感でどうでもよくなる。