近未来。脳神経外科医の牧野は、数年前の事故で脊髄を負傷し、四肢麻痺に陥った。
今は頭蓋内に移植した脳波を検出するチップによって代替身体のロボットを動かすことで何とか生活できている。
そんな牧野に恩師から依頼があり、視覚を失った少女エリカへの視覚再建装置〈バーチャライト〉埋設手術を代理執刀することになる。
オペは成功したが、エリカは術後、黒い影の幻に脅かされるようになり、さらに医療チームにも死者が出てしまう。
第12回アガサ・クリスティー賞受賞作。
介助ロボットや仮想空間での技術が進んだ時代。
近くにいなくても実際の体が動かなくても、投影によりさもそこにいるように動き回れる自分を動かし、世界最高峰の手術をする。
夢のような技術だが、前半はなんとも説明がくどくてしんどかった。
しかしエリカが動き始めると早かったし、決着がついた理由も納得できた。
次第に判明してくる秘密はかなりの衝撃で、恐ろしくて想像すると寝れなくなりそうだった。
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