敬語で旅する四人の男


 大学を出てから合っていない母に会いに佐渡に向かう真嶋。生まれ育った京都から出たくないと離婚された繁田。彼女からの束縛にうんざりする中杉。イケメンだけどこだわりが強く、曖昧な表現が苦手で空気を読むことができない男・斎木。
特に友人でもなかった男4人が、なぜか旅をする。

 不思議な距離感でつながる男たちの様子が奇妙で面白い。
特に大きな出来事が起こるわけではないが、友人とも言えない4人には、広々とゆったりした空間を感じさせる。
のんびり読むことができる。