2013年11月13日 読了
陰陽寮の暦生である賀茂光栄には、安倍晴明という兄弟子がいた。
晴明といえば、『見目麗しくて立ち居振る舞いは品良く優雅、すべての人の目を釘付けにし、天才と呼ばれる陰陽師』が基本。
でもこの話の中では、『大きな鷲鼻でドングリ眼、父親が苦手で常に逃げ回っており、さらには18歳も年下の兄弟子と同レベルでケンカをする勉強嫌い』とくる。
あまりにも雰囲気の違う晴明で面食らうが、これはこれで面白い。
女好きで、女性を口説くためには必死で術を磨くが他のことではサボりまくる晴明は、光栄と共に見習いで未熟な学生。
その二人が同僚から相談を受け占をする。
まだ力のない晴明たちの必死さが頼もしい。
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