カレイドスコープの箱庭


2014年05月09日 読了
 田口・白鳥シリーズ最終章!と銘打たれた今作。
肺癌患者が手術後で亡くなったのは病理医の誤診が原因ではないかとの疑惑が浮上。
高階病院長から事の真相を追及しろという指令を受けた田口。
検体取り違えか診断ミスか。どちらにしろ病院の評判を落とす難題の上に、白鳥が舞い降りる。

 小さな真相が、大きな野望や悪意と結びつき、あちこち巻き込んでくるりと反転する。
最終章というには小粒な犯人だったが、白鳥の軽快で止まらない話術がテンポ良く進んで心地よい。

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