2017年10月02日 読了
二十年まえ、父は何をしたのか。
佐渡島の鉱山開発、貨幣改鋳の断行など財政の舵取りを担った荻原重秀。彼は収賄の汚名を着せられ、獄中で死した。
時を経て今、その時起こったことの真相が明るみにでようとする。
父への不審にじっとしていられず、佐渡を目指す娘のせつ。
旅立つ前の出来事と道中の思いが交互にやってきて、せつの心のように惑わす。
痛ましい死がたくさん起こり、どうにもならない悔しさが増えて、生きることのままならなさを存分に感じられた。
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読書と編み物の記録