空を見上げる古い歌を口ずさむ


2010年03月15日 読了
 みんなの顔が「のっぺらぼう」に見える。
息子がそう言った時、父は思い出した。

 兄に、会わなきゃ。

 20年も姿を隠していた兄。その兄が語る「あちら側」と「こちら側」の人たちの話。

 昔の日本の、ちょっと変わった町で起こった出来事は、とてもシュール。小路作品の中ではちょっと後味が薄いけれど、兄の語る口調が優しいので最後まで穏やかだった。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

空を見上げる古い歌を口ずさむ Pulp-town fiction [ 小路幸也 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/11/7時点)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。