裏稼業を持った者たちばかりが住む長屋だが、なぜかいつも人助けをする羽目になるので「善人長屋」と呼ばれている場所がある。
そこでただ一人だけ、裏も表も善人の加助が拾ってくるこまりごとは、長屋の全員で解決すると決まっていた。
ある日加助が連れて帰ってきたのは、大事な根付を無くして憔悴したお内儀だった。
加助が拾ってくる人たちは、どれも結構深刻だ。
命を助けてもらった相手からもらった根付を無くして憔悴していたり、商家に盗みに入った賊を切り殺してしまった侍への恨みだったりする。
厄介な困りごとを拾ってくるが、加助のために長屋の者みんなで策を練る仲の良さが羨ましい。
そして最後は最初の盗賊へと話が戻り、善人長屋の名にふさわしい活躍をする。
毎回、彼らの裏の職業の話はほとんど出てこないが、それぞれの得意を生かしてはいる。
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