2017年02月26日 読了
アメリカ図書販売協会(ABA)の年次大会で、ある作家がシャワー室で死んでいるのが見つかる。転んで頭を打った様子だが、死体を発見した友人のダライアス・ジャストは、殺人を疑う。
現代の小説ではあまり見ない、脱線や回りくどい説明が多いタイプ。
でもそれが、鬱陶しいとかつまらないと思わせないで素直に読ませる。それは最近ではほとんど出会わないので新鮮で楽しかった。
第一発見者のダライアスが、探偵ほどではないが疑問点を追及せずにはいられないと行動を起こし、真実を手繰り寄せる。最後は賭けのような危なっかしい行動だが、それが警察や探偵とは違うやり方といった感じで何とか切り抜ける。
作者本人が脇役として出てくるのも面白い。
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