眠りの森


2013年01月04日 読了
 あるバレエ団の事務所に男が侵入し、そこで殺された。
犯人はバレリーナで、正当防衛の可能性が高い。

 ところが、そこから先が一向に進まず、次々に事件が重なる。
加賀は捜査をしながら、ある愛らしいバレリーナに目と心を奪われる。

 加賀の事件。加賀が恋をする。
いろんなところに伏線が潜み、後で何度も見返すことになるので、充実していた。

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長い長い殺人


2013年01月02日 読了
 ある保険金殺人につながる関係者を、それぞれの財布が語り部となり、見たことや聞いたことを語る。
 刑事、被疑者、探偵、証言者、いろんな財布たちがそれぞれの持ち主について話しているので、面白い。

 しかし、結末はどこかで聞いたことがあるような展開で、ありふれていた。
この手の話は必ず誰かの他の話に似ている。

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レイクサイド


2013年01月01日 読了
 同じ中学を受験させる4組の親子が、勉強合宿をしていた。
仕事のため遅れてやってきた俊介。
 そこで、覗きにやってきた俊介の愛人が殺されてしまう。
子供たちの将来と、自分たちの立場を守るため、4組の家族は全員で隠蔽工作をする。

 ただの仲良しとはいいがたい様子の家族におかしな雰囲気を感じながらも、俊介は従ってゆく。
 子供の発想と親の知恵で隠された殺人は、最後にはっとさせる結末を持つ。

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嘘をもうひとつだけ


2012年12月31日 読了
 刑事の加賀が、わずかな不自然や違和感から事件を解き明かす。
読み終わって気づいたが、「新参者」の加賀だった。

 短編集なのでちょっと簡単すぎる気がしたけど、疑わしい人物の言動を一つ一つ突いてくるので納得ができる。
 最後の「友の助言」が切ない。

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凸凹サバンナ


2012年12月27日 読了
 法律事務所を開いたばかりの田中。
一向に繁盛しそうにないその事務所には、ヤクザのような原口が日に一度は顔を出す。
そんな怪しい事務所にやってくる客も、やっぱり怪しくて。

 なにやらワケありだとはすぐにわかるのだが、田中の過去はなかなか語られない。
気の小さい弁護士の話のはずが、ちょっとづつずれて後に引けない一大事へを発展していく様子はなかなか楽しかった。
 最後はドタバタで終わったけど、妙に暗くならないところがすっきりしていて良かった。

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ヒートアップ


2012年12月27日 読了
 麻薬取締官である七尾究一郎は、近頃若者の間に出回っているヒートと呼ばれる違法薬物の操作をしていた。
 ある日、サラリーマン風の山崎という男から誘いを受ける。山崎は、、広域指定暴力団の構成員だった。
 山崎と共に、ヒートの売人である仙道を追っていたはずが、仙道は殺され、七尾はその犯人とされてしまう。

 「魔女は甦る」と同じ流れ。どうやら続編だったらしい。
するすると読めるけど、山場は「魔女は甦る」とほとんど同じ脱出劇。
それさえかぶらなければ面白かったのに残念。

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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち


2012年12月26日 読了
 北鎌倉に、ひっそりとある古書店。
そこには、美しいが人見知りの店主がいる。

 かなり話題になっていたので読みたいと思っていた本。
本についての、とりわけ古い本については、興味をそそる話が出てくるのでおもしろいが、それ以外はラノベらしく軽い。
 ストーリーを楽しむというより、「古書」を楽しむために読む本。

喪国


2012年12月24日 読了
 待ちに待った革命シリーズ完結編。
3人の日本人が作り、戦争から60年も守り続けた秘密は、その子孫にまで受け継がれ、ようやく今その欠片が地上に出ることになる。

 あの戦争から少しづつ少しづつ作られていった火種が動き出すまでには、今の世になるまで待たなければならなかった。
その革命は、彼らの望み通りだったが、それ以上のものも始まった。
 ファービーなんてなくても今の若者は充分無関心だし、統率者がいなくても事件は起こせる。
 正直なところ、もう少し大事になると思った。
でもそれは、若い者たちがまた新しい革命を起こそうとするための布石となることで十分だったのかもしれない。

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スタンダップダブル!


2012年12月23日 読了
 北海道の弱小高校野球チームが、予選を勝ち抜いていく。
その試合を見た新聞記者の絵里は、不思議なものを見た。まるで、最初から打球の行方が分かっているような守備。

 野球好きならもっと楽しめるだろう。
選手たちのこれまでの人生が、これほどの意思を生み、力になってくれる人を自然と引き寄せていく。
 頼もしいうえにスカッとする。

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スタンダップダブル! [ 小路幸也 ]
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