2012年10月23日 読了
第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
夢だった店を持ち、結婚もして、もうすぐ子供も生まれるという柴山幸太。料理目当てで妻の友人の結婚式に出席したのだが。
料理に関しての描写が面白く、すぐにでもフレンチが食べたくなる。でもミステリーとしてはいまいち味がない。
いくつかの視点で描かれ、やがてそれらがどう繋がるのかと推理させるのはいいのだけど、それぞれが散らかりすぎて気が散る。
最後はいかにもミステリー。
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読書と編み物の記録
2012年10月23日 読了
第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
夢だった店を持ち、結婚もして、もうすぐ子供も生まれるという柴山幸太。料理目当てで妻の友人の結婚式に出席したのだが。
料理に関しての描写が面白く、すぐにでもフレンチが食べたくなる。でもミステリーとしてはいまいち味がない。
いくつかの視点で描かれ、やがてそれらがどう繋がるのかと推理させるのはいいのだけど、それぞれが散らかりすぎて気が散る。
最後はいかにもミステリー。
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2012年10月20日 読了
昭和三年、名探偵・唐草七郎の弟子である女探偵・岡田明子の元に、奇妙な依頼が入る。
「瑠璃玉の耳輪をした、3人の娘を見つけ出し、丁度1年後の今夜、とあるホテルの1室につれて来てください」
古風な語り口と表現に、慣れるまではなかなか進まないが、次第に取り込まれる。
その不思議な作りには、あとがきを読んで納得。
原案と著者に、興味をそそられた。
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2012年10月18日 読了
消防隊員の生田は、勤務地が異動になってからは救急車を運転していた。傷病人を安全に素早く運ぶためには、消防車とはまた違ったスキルが必要とされる。
そんな生田の運転する救急車が、怪我を偽った男にジャックされた。爆弾を持ち込み、二億円の金と共に都内の病院を回るよう要求する。
ジャックされてからのスピード感は力強く、生田の運転が頼もしい。それまでのだらりとした導入部を忘れ、ひたすら走る。
最後は少し芝居じみていたが、読後感は良い。
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2012年10月17日 読了
シーズンを過ぎた山に登る者はいない。
ただ、そこで死んだ夫の慰霊のために、ガイドを雇った親娘だけが向かおうとしていた時、もうふた組の登山目的ではないグループもやって来ていた。
山を舞台に、サバイバルが繰り広げられる。
今までより非現実的で、荒っぽい男たちが戦う。
雪よりも冷たい雨に打たれながら戦い、親娘を守る一人の男は、全て終わった後も、姿も見せずに消える。
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2012年10月16日 読了
井の頭公園の奥深く、夜にならないと辿りつけない図書館がある。その不思議な図書館に呼ばれるようにやってきた滝田オリエ。
その図書館は日々間取りを変え、来るべき人だけが扉をあけることが出来る。
装丁から、少しは大人っぽい話かと思ったら、10代向け?
不思議な図書館とか不思議な伝説とか、面白そうな設定なのにまとまりがなく、その曖昧さを神秘さと思わせたいのか、意味深なだけで少しも深みがない。
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2012年10月14日 読了
夢だった職業をあきらめ、趣味の山も遠ざけ、ついた仕事も追い出されたあげく、今は「便利屋」をしている倉持。
もうすぐ梅雨と言う頃、倉持の所に「八月までに、北アルプスに登れるように、私を鍛えて欲しい」という依頼が持ち込まれる。
強引で奇妙な依頼に押され、トレーニングを始める倉持。
だが、依頼人は山を楽しもうとしない。
必死に登りきることだけを目的としている依頼人を探っていくうち、悲しい過去が分かってくる。
山岳ネタの新作。
でも今度のミステリーは面白かった。
最後は主人公にかかわったほとんどの人を絡めていて強引だったが、それでも退屈せずに一気に読んだ。
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2012年10月12日 読了
桜宮市警察署の玉村警部補と加納警視正のお話。
彼らが関わったいくつかの事件の調査ファイルを、おなじみ田口先生と共に時にため息をつきながら見返していく。
加納警視正の豪快さが頼もしい。
終盤に田口先生がひそかに思う。
『加納警視正の行くところ、荒野でも瓦礫の山でも、そこに道ができてしまうのではないか』
運に擦り寄られていると言っていい加納警視正の勘は、まだまだ冴えていそう。
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2012年10月08日 読了
厳しいシノギを稼ぐため、新たな仕事に手を出した揚句、ピンハネした男が殺される。
そのからくりを調べるために、ヤクザの使いっ走りの元准教授・鏑木が、色々と頼まれごとをする。
久しぶりの五条瑛。
ヤクザがどうなったって構いはしないのだが、仲間のために奔走するうち、ヤクザと堅気との狭間に生きる鏑木が掴む何重にも被さった真実。頭の中を整理するのに何度もページを戻りながら読んだため、とても満足した。
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2012年10月04日 読了
喫茶店でバイト中の慎一。
中学の時の担任教師だった夏姫に偶然出会い、惹かれていく。
夏姫の古い友人に嫉妬したり、過去が気になったり、辛い過去を知ってしまって戸惑ったり。。。
純愛モノの少女小説として読めば面白い。
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2012年09月30日 読了
父の死後、ホテル・カルナヴァルを継ぎ、妹と共に毎日忙しくしている紫麻。
そのホテルで出会い、結婚する二人に式に呼ばれた紫麻が、披露宴で出逢った茅野という男にひそかに恋をする。
ホテルにやってくるいろんな客との出来事と共に、茅野との上手くいかない恋を静かに描く。
ネガティブな内容ばかりでさして動きも起こらず、非常につまらない。
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