2012年01月08日 読了
「バイエルンの薔薇」と称され、ハプスブルク家で最も美しいといわれたエリザベート。
シシィの物語は、いろんな人が描いている。
歴史上の女性を美しく情熱的に描くのが得意な藤本ひとみ。
だが今回は、シシィの魅力がほとんどなかった。
他の彼女の作品に登場する地位ある女性と区別がつかないような描き方で、シシィの名前を変えたら誰にでも当てはまりそう。
正直なところ、がっかり。
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読書と編み物の記録
2012年01月08日 読了
「バイエルンの薔薇」と称され、ハプスブルク家で最も美しいといわれたエリザベート。
シシィの物語は、いろんな人が描いている。
歴史上の女性を美しく情熱的に描くのが得意な藤本ひとみ。
だが今回は、シシィの魅力がほとんどなかった。
他の彼女の作品に登場する地位ある女性と区別がつかないような描き方で、シシィの名前を変えたら誰にでも当てはまりそう。
正直なところ、がっかり。
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2012年01月04日 読了
元刑事の須賀原の目に留まったのは、こぼれ落ちる涙を拭おうともせずに、立ち尽くしていた少年。
彼が気になり、声をかけてから、二人は相棒となる。
死者が見えるために孤独を選び、常に下を向いて生きてきた少年と、己を律する手段を孤独とした元刑事。
軽いホラーかと思っていたら、暖かかった。
小路幸也が好きな人ならお勧めしたい。
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2012年01月03日 読了
伝説の都市トロイアの黄金を探しだすためにヒッサルリクの丘で発掘を行うシュリーマン。
黄金に取りつかれた彼が、黄金を見つけたその夜、事件は起こる。
謎が解かれたと思った瞬間、それが覆り、さらには存在すら覆されそうな展開。
いずれ覚めるかもしれない夢の中で全てが流れていくような、砂漠の熱に浮かされたまま走らされているような、不思議な浮遊感のまま終わる。
読後はしばらく考え込む羽目になった。
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2012年01月03日 読了
宮内庁管理部大膳課で昭和天皇の食事を担当した著者の、18年間の記録。
料理人として修業を始め、縁あって宮内庁に雇われた彼が、普通では決して見ることのできない皇室の食事事情を覗かせてくれる。
ジャムのサンドイッチが好きだったり、私たちから見ると不思議なルールだったり、昭和天皇の人柄も覗き見れて、なかなかに面白い本でした。
鶏の頭を落とす際に、意地悪な先輩が誤ったふりをして渡辺さんの指をすとんと切り落としたという話が衝撃的だった。
それほどのイジメがあるところでさえ、料理への熱意があれば耐えていけるものなのか。
私は、無理だな。。。
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2011年12月27日 読了
日本人と、多国籍と言われるグループとの戦いが、あちこちで始まってしまった。
ただ血の流れる景色が見たいと殺しまくる少年を中心に。
いくつかの謎は解け、団結するものと裏切るものがはっきり見えてくる。
かつて種をまいた者たちの世代から、第2、第3の世代へと移り、それが芽吹いた頃、第4の世代を身ごもる母達が現れた。
第4の世代が生まれる頃には、決着はついているのだろうか。
このストーリーを覚えているうちに最終巻が出てほしい。
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2011年12月25日 読了
オカリナの音が聞こえると、子供が消える。
まるでハーメルンの笛吹きのような不思議な出来事が起こり始める。
しかし、どこからも被害届や捜索願が出されない。
田沼の道場からも向季が消えた。
子供たちの間に広がる妖しい宗教と、中国系地下銀行から数百億円のプール金が紛失した事件との繋がりは。
政治的な面へと広がる多国籍VS日本人。
今回はサーシャはほとんど出てこない。
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2011年12月24日 読了
多国籍と言われる外国人と、純潔の血を尊ぶ日本人達の間で起こった小さな火種は、やがて爆発を招くだろう。
不法滞在を厳しく取り締まろうとする法案が出され、それに揺さぶられた人たちが増加する。
複雑になる人間関係。
60年も前にまいた種が、やっと一つ、咲こうとしている。
様々な信念が入り乱れる中、戦前の中国で種をまいた3人の男たちのなかの、トラが語った言葉にとても心を打たれた。
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2011年12月23日 読了
日本人の純潔を何よりも大事に思う武道家と、一つの国の伝統だけにこだわらず、異国に渡りそれぞれに進化した物の美しさを愛でる骨董屋。
二つの思想が少しずつ数を増やし、やがて政治に絡みつく。
古い自費出版の本から、戦後日本で大きな力を手に入れた三者を辿るうち、鳩やサーシャの過去も少しずつ語られていく。
美しい人形のようだったサーシャが、やっと人間らしい姿を見せてくれるようになって、なんだかとてもうれしい。
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2011年12月21日 読了
誰がどんなルートでさばいているのか依然つかめないまま、広がりつつあるファービーの常用者。
今回は、美しい占い師ドゥルダにそそのかされた製薬会社の兄妹たちが主役。
4人の愛人に次々に子供を産ませ、子を引き取ったら母親は金と引き替えに地方へと追いやっていた父。
そんな父から愛情を少しももらえなかった子ら4人。
母を探す者、父を追い詰める者、蹴落とそうとする者。
そんな兄妹を囲むように暗躍するサーシャやすみれ。
いろんな繋がりが見えて来て、これまでの話をよく思い出さないと迷いそうになる。
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2011年12月18日 読了
身を切られるような痛みすら欲しいと思ってしまう、タイトルのイメージそのままの、恋。
今に満足していても、仕掛けられた罠がすぐそこに見えても、恋に落ちただけで全てを捨てる理由になる。
今回の生贄は、地位も家庭もある、ごく普通の役人。
今までのメンバーがせわしなく登場する。
亮司の影が薄くなってきた。
サーシャは相変わらず、ほとんど出番はないくせに存在感は大きい。
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