2013年11月08日 読了
バチカンで法王選挙が行われる最中、平賀とロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するためにメキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。
そこで奇跡を目撃した二人は、調査を始める。
平賀の知識とロベルトの実験には驚くことばかり。
そして予想もつかない仮説。
どんどんスケールが大きくなるが、そこへキリスト教とのつながりを見つけるのは少し強引な気もする。
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読書と手芸の記録
2013年11月08日 読了
バチカンで法王選挙が行われる最中、平賀とロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するためにメキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。
そこで奇跡を目撃した二人は、調査を始める。
平賀の知識とロベルトの実験には驚くことばかり。
そして予想もつかない仮説。
どんどんスケールが大きくなるが、そこへキリスト教とのつながりを見つけるのは少し強引な気もする。
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2013年11月02日 読了
小野派一刀流の「青鬼」真木倩一郎。
道場で剣術を教えている浪人だが、ひょんなことから拉致に遭いそうなった女性を助けたことから岡っ引の総元締めと縁を持つ。
武家の倩一郎が大小を捨てて「たき川」へ婿入りするきっかけとなった一件。
剣の腕は師範代、見目もよく、穏やかな語り口の倩一郎はとにかくかっこいい。
さらに武士であることもあっさりと捨てて商人になるところも。
ただ、お葉とのやりとりはそれほど魅力的ではなく、むしろあまりいい女とは思えなかったのが残念。
先に読んだ次作の「初めての梅」でのお葉なら納得いくのだが、結婚に至るほど心を動かされたという部分が少ない。
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2013年10月29日 読了
ロンドンのジャーミン・ストリートに店を持つ靴職人の斎藤良一。
いつか「英国王室御用達」の称号を手に入れる日まで彼の野心は潰えないはずだった。
彼がそこに店を持てたのは、13年前の出来事があったからだ。
しかしその時から、斎藤に復讐するためだけに技術を高める若い靴職人・榎本智哉がいることを、斎藤は気づいていなかった。
すばらしい技術を使った職人の戦い。
ミステリーだけど、専門の話を飽きさせない程度に詳しく盛り込んであり、集中してあっという間に読んだ。
何かに囚われていると、これほどに視野が狭くなるものなのか。
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2013年10月24日 読了
江戸の船宿「たき川」の2代目にを襲名した倩一郎。
目明しの元締め米造が、町のあれこれの始末をつける。
始め、読みにくい文で解りにくい進め方だと思っていたけど、慣れてくれば米造の気持ちがわかる。
読みにくさは前作を読んでないせいかもしれない。
二刀を鉄扇に持ち替えた米造の働きが頼もしい。
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2013年10月21日 読了
平安京は疫病のために日々次々と死人が出、処理が追いつかないほどであった。
その病は身分を問わず広まったため、政を行う面々も半数となっていた。
欠員の補充に仮に任命された内大臣の伊周はぼんくらで、そのうえ筑前の国に異国の海賊らしきものが侵攻して来たという知らせも入り、都は混乱する。
清明とそれを取り巻く者たちは人外のモノであった。
何年も生き、世の中を影から動かす。
本の厚さの割にはドロドロとしたことばかりで何も進まず、飽きが来る。
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2013年10月19日 読了
頭はいいが人付き合いがさっぱりで空気が読めない警察キャリアの小早川冬彦。
暇つぶしに書いたレポートを上司に見せたらなぜか窓際チームへと移動になる。
それでも冬彦は、捜査の現場へ出られると大喜びだった。
厄介な人物を閑職へ追い込むために作られた生活安全課0係。
集まった人は当然ながらみんな癖がある。
冒頭ではものすごく嫌な人物だと思った小早川だけど、だんだんその頭脳を生かす働きをしてあちこちを解決に向かわせる。
全部解決するし、推理もおもしろい。でもなんだかすっきりしない。
タイトルも違和感がある。
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2013年10月18日 読了
猫しか描かない売れない絵師の青井亭拾楽。住処は鯖三毛柄の雄猫が一番偉いという長屋。そこは頼もしい差配と仕切り屋の女房のおかげで平和だった。
ところがその長屋へ、訳ありげな女が独り身で移り住んでくる。
訳ありなのはその女だけではなかった。
なんでも知ってる風の猫がここぞという時に出てきては、仙人のような仕切りで事を治めていく。なぜだか従いたくなるそのしぐさがすばらしい。
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2013年10月16日 読了
江戸が明治になり、煉瓦の建物がモダンな街並みを作っている頃。
掘立小屋のような派出所に勤務する巡査の二人のところに持ち込まれる問題は、おかしな妖がらみのものばかりだった。
「しゃばけシリーズ」とは見方が変わり、妖たちは畏れられるものとして描かれている。
人に化け、人と混じり合いながら暮らす妖たちの話。
でも、いまいち曖昧で世界観が定まっていない感じがして消化不良。
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2013年10月13日 読了
武家の生まれだが妾腹の次男である楯岡研次郎は、冷や飯食らいと嘲笑う周りから逃げるように、江戸で遊学をしていた。
そんな研次郎のところへ、病に倒れた兄に代わって仇討を果たせと文が届く。
その相手はかつての師匠であった。
妾である母を捨てた父の敵を討てと言われて悩む研次郎。
それでも武家ならやらなければならない。
そんな葛藤のなかで仇討の旅に出た研次郎は、旅の中で考えを変える。
ゆっくり成長する研次郎に、その後の穏やかな暮らしがあって本当によかった。
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2013年10月13日 読了
歴史だけはある貧乏寺、落護寺。その名の通り落伍者の集まる寺で、娑婆に嫌気がさして出家した真実はまだ1年とたっていない新参の雲水である。
そんな真実に、寺の金策のために雲水相談室を開くよう命が下る。
相談室にやってくるのは厄介な人ばかり。
真実の修行よりも面倒な公務は寺を巻き込み大騒動になる。
雲水たちの中には喧嘩っ早いのや見目麗しい者、そしてやっぱりオネェな和尚さんもいて、コメディとして充分楽しめる。
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