2013年11月30日 読了
遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。
ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。
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読書と手芸の記録
2013年11月30日 読了
遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。
ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。
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2013年11月29日 読了
『黒猫シリーズ』学生編。
美学科に在籍する「私」は卒業論文に苦悩していた。
そんな時、唐草教授のゼミに突然加わった黒いスーツの同級生。
黒猫のあだ名がついた瞬間。「私」との出会い。
教授になっている黒猫より少し口が悪い分、「私」に対する優しさもわかりやすい。
早く読みたいけど、読み終わるのがもったいなくて一文字も逃すものかと思って読んだ。
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2013年11月23日 読了
鬼のような顔つきの、豪胆な蘭方医玄齋の下で、二人の女が生きる。
玄齋の弟子の妻だった沙穂は、流行り病で夫を亡くした後も玄齋のところで働いていた。そんな玄齋の元へ嫁いだ2歳年上の叔母・千草との関係が、玄齋が蝦夷地へ旅立ってから急速に壊れ始める。
疱瘡撲滅を願う玄齋と、玄齋を慕う2人の女の物語。
先に読んだこの人の本も、どうしようもないものに翻弄される女たちの生き様が絞り出されるように書かれていたのが印象的だった。
今度も息苦しくなるような結末だったけど、読後感はさわやか。
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2013年11月22日 読了
2031年、都市はオゾンホールからの有害紫外線を遮断するために人工的に作り上げられた雲によってドームのように覆われ、食べ物はすべて工場で作られる。
そんなに遠くない未来の設定だけど、生活はもっと未来の、ファンタジーの世界。
そこで探偵をしているサラに、生き別れた姉を探してほしいという依頼が入る。
実際に起こった過去の出来事から続く未来には、こんなことも起こりうるのかもしれない。
でもちょっと突飛すぎた。いつか続編を出すつもりのようで、探偵はまだ謎にたどり着けていない。
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2013年11月20日 読了
陰陽家である師・加茂保憲の供として、晴明と共に東山にやってきた光栄。
そこで僧たちの間にささやかれている噂を耳にする。
「天狗か、仏罰か」
保憲に「その怪を卜占せよ」と命じられ、晴明と共に動き始めた保憲は、迷いながらもたくさんの選択をする。
明るく不真面目な陰陽師見習いの清明と、今度は実地の訓練をする保憲。
長い割にはそれほど実があったとは思えないけど、新しい出会いあり、大きな決断による成長ありと、様々な変化があって次が待ち遠しくなる。
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2013年11月17日 読了
様々な国や宗教の神話を混ぜ込みながら、主人公の桃が自分の資質に気付くまでを描く。
全く入り込めない。奇妙すぎて嫌悪感だけが広がる。
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2013年11月15日 読了
旗本の次男坊・日下雄征は、気ままな部屋住みの身分。日々のんきに暮らしていたが、黒船来航で急に世間は変わりだす。
かりんとうが大好物の変わり者の侍が、今までどれだけのんきだったのかをやっと悟り始める。
色んな人に諭されどやされ、やっと自分の生き方を決める様子はもどかしいくらいゆっくりで。
でもそんな姿も微笑ましく思える。ほっとできる話。
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2013年11月14日 読了
扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、女だてらに弓を引く。
弓矢小町と謳われる伊也は、藩内のもう一人の弓の使い手である樋口清四郎と出会い、惹かれあう。
だが清四郎は妹の許嫁となってしまった。
二人の思いとは別に、藩の政の謀に伊也と清四郎を利用しようという者がおり、二人は家の名と共にそれに巻き込まれていく。
最後は八方丸く収まるのだが、流れはとても分かりやすい。そのうえ特定の人物の目線でもなく淡々と進むので感情移入もしにくい。
ただどこかの歴史書を眺めているよう。
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2013年11月13日 読了
陰陽寮の暦生である賀茂光栄には、安倍晴明という兄弟子がいた。
晴明といえば、『見目麗しくて立ち居振る舞いは品良く優雅、すべての人の目を釘付けにし、天才と呼ばれる陰陽師』が基本。
でもこの話の中では、『大きな鷲鼻でドングリ眼、父親が苦手で常に逃げ回っており、さらには18歳も年下の兄弟子と同レベルでケンカをする勉強嫌い』とくる。
あまりにも雰囲気の違う晴明で面食らうが、これはこれで面白い。
女好きで、女性を口説くためには必死で術を磨くが他のことではサボりまくる晴明は、光栄と共に見習いで未熟な学生。
その二人が同僚から相談を受け占をする。
まだ力のない晴明たちの必死さが頼もしい。
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2013年11月10日 読了
京都の花街、上七軒で舞妓をしている小梅は、お座敷で出会った一人の男になぜだか心を奪われる。
花街で舞妓として、芸妓として、振り売りとして生きる女たちの恋。
独特な言葉に慣れてからは夢中になれた。
切ない恋の話ばかり。
同じ頃に同じように恋をした女たちの話を、一つ一つ追える。
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