トッカンvs勤労商工会


2012年08月14日 読了
 鏡が、担当の滞納者を恫喝して追い込み自殺させたとして、遺族から訴えられた。
一大事のはずなのに、等の鏡は出張を繰り返してまるで逃げ回っているよう。
腑に落ちないぐー子は、仕事に忙殺されながらも鏡の幼馴染と共に真相を探ろうとする。

 1作目よりも引きこまれた。テーマが「体裁」で、さらに女性たちがギリギリの精神力で立場だったり居場所だったりを守ろうとしている姿が他人事とは思えない。
 立場によって賛否ありそうな話。

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悪人


2012年08月13日 読了
 保険の外交員をしていた女性が殺害された。
犯人と思われる大学生は姿を消しており、更にもう一人の男が浮上する。

 映画にもなり、かなりの評価を得ていたので期待していたのだが、、、。そういえば映画も途中で止めてしまっていた。
 祐一のセリフはおもしろいのに、ありふれた話のままで終わった。
 これが受賞作品??

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東京ポロロッカ


2012年08月13日 読了
 多摩川が大逆流する。東京が沈む。
そんな噂がどこからかで始め、不動産会社が煽り、調査会社がウソの報告書を出す。
 住民は怪しみながらもだんだんと恐れ始め。。

 少しもおもしろくない。

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株式会社ネバーラ北関東支社


2012年08月06日 読了
 東京の証券会社で働いていた弥生は、転職先に北関東にある納豆会社を選んだ。
穏やかな田舎でゆっくり過ごす弥生。

 心に深手を負って東京から逃げ出した弥生の、田舎での生活は、立ち止まったり逃げ出したり考え込んだりしている気持ちを癒す。
 ゆったりとした流れだけど、はっきり言ってつまらない。

アンジャーネ


2012年08月02日 読了
 職なしの閑人である瑞樹は、祖母の持っていた外国人向けアパートの管理をすることになる。
 風習も常識も違う人たちが集まれば、何かしら事が起こるのは当たり前。
 ランタンのともる古い洋風のアパートは「ランタン楼」と呼ばれ、近所からは迷惑がられていたが、住人とトラブルにかかわるうちに瑞樹は少しづつ考えを変えていく。

 コーヒー豆と和食器の店を営む杉浦草の話と似て、穏やかな主人公に少しの謎解きと地域との触れ合い。
 でも草さんの話の方が好き。

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乙女の花束


2012年07月30日 読了
令嬢飲みが通う私立の女子校へ入学する。

 本と紅茶と薔薇のジャムが好きなお嬢様達との、優雅で甘いお茶会・・・のようなお話。

 10代の頃によく読んでいた作家さんを久しぶりに見つけて手にとってみたものの、少女の憧れだけを詰めた缶詰をうっかり開けてしまったような、少し後ろめたい気恥かしさでいっぱい。
 そう言えばこの人は昔からこうだった。。。

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話虫干


2012年07月29日 読了
 馬場横町市立図書館では、45万冊の蔵書がある。
その本たちが、『話虫』達によって、いつしか少しづつ書きかえられてしまう。
図書館に勤務する糸井は、物語に入り込んでそれらの本を元に戻すよう様々な策を弄す。

 文豪・夏目漱石の「こころ」が書きかえられる。
図書館の地下でひっそりと行われるこの作業は、「話虫」によって刻々と変わる話を正常に導かなければならず、なかなかに難しい。

 お話の中に入ることができ、登場人物と親友になれたとしても、彼らの記憶(話)には残らない。好きな本であればあるほど、苦しい仕事だろうな。

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猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち


2012年07月26日 読了
 TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞受賞作。
里親募集中の猫たちと一緒に様々な問題を抱える主人公。
 また、結婚相談書にももう3年通っている。

 霊柩車が死体を乗せたまま盗まれたので取り返してほしいと依頼をうける。
ガード下の靴磨きの老婆。大阪から来た冴えない二人組。不機嫌顔の猫を飼う奥様。
様々な出来事が奇麗に繋がり最後はすっきり。

 読み始めてすぐ、ドラマも見ていたことに気づく。
今回はドラマのほうがおもしろかった。

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ダブルトーン


2012年07月24日 読了
 朝目を覚ました時、どちらの私か考える。
一人は主婦。一人は独身の24歳。目覚めた瞬間だけ、もう一人のユミの記憶がある。

 夢だったはずの記憶がだんだん鮮明に繋がり、もう一人の私も私を意識する。
 現実がだんだん夢になってゆく。

 でも内容のない話だった。眼が覚める夢を見たのと同じ。

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八月の熱い雨 <便利屋<ダブルフォロー>奮闘記>


2012年07月22日 読了
 便利屋を営む皆瀬泉水のところへは、様々な依頼がやってくる。
草むしりや犬の散歩、将棋の相手からスーパーへの買い物まで。
 そんな中で、なにやら違和感のある依頼が、時々泉水をおせっかいにする。

 いろんな人とかかわりながら、依頼人がなぜそんなおかしな行動に出るのか、泉水は考える。

 それに気づいた時の泉水が何を感じたのか、こちらも考えながら読む。