2011年06月08日 読了
幕府が切支丹狩りを行い、影では忍びの者達が暗躍する。
世を変えようとする人たちは、それぞれの信じる道のために命をかける。
視点がコロコロと移り変わるため、どこが本流かわからないまま進む。軸がないために気が散り、どのキャラも一味足りない感じがある。
「僕僕先生」のような余韻が全くなかった。
他の作品はとても印象的なので残念。
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読書と編み物の記録
2011年06月08日 読了
幕府が切支丹狩りを行い、影では忍びの者達が暗躍する。
世を変えようとする人たちは、それぞれの信じる道のために命をかける。
視点がコロコロと移り変わるため、どこが本流かわからないまま進む。軸がないために気が散り、どのキャラも一味足りない感じがある。
「僕僕先生」のような余韻が全くなかった。
他の作品はとても印象的なので残念。
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2011年06月04日 読了
贋作『坊っちゃん』
名の通り『坊っちゃん』のパロディ。
坊っちゃんが東京に戻って3年後、山嵐と出会い、赤シャツの死を教えられる。
その死を調べるために、再び松山を訪れた二人。
あの有名な『坊っちゃん』をパロディにしてしまうとは。
それでもすったもんだの出来事はちゃんとつじつまもあっており、
するすると進むが、最後がなんだか煙に巻かれたようですっきりしない。
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2011年06月01日 読了
世界最小の独立国・バチカン。
そこには、日々世界中から持ち込まれる「奇跡」の申告を調査し、認めるかどうかを判断する機関があった。
ある日「処女妊娠」の申告を受け、調査に向かった平賀とロベルト。そこで見た総て。。。
少々ラノベの空気が漂うが、いろんな要素が加わってだんだん面白くなってくる。
二人がスカッと名探偵を演じる部分はなかったが、静かに頼もしい上司が万事治めてくれるという感じ。
その分ちょっと物足りなかったけれど、満足感はそれなりにあった。
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2011年05月29日 読了
第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
レンタルの冷凍倉庫から、棚に整然と並んだ14体の集団自殺体が見つかった。
機動捜査隊の刑事であるクロハは、その捜査に加わるが。。。
人物の名前がカタカナで表記されているため、イメージとして区別しづらかったが、事件の内容に次第に興味が沸く。
最初から最後まで雨の景色が浮かび、今の季節にピッタリだった。
続きもあるらしい。
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2011年05月28日 読了
第1回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
公園で鳩に餌をやっていたらスカウトされた。
その名も「鳩航空事業団」。
つまり色々な物を伝書鳩で運ぶという仕事で、登場人物も個性的だが、どうも万城目学に似ていて新鮮味がない。
最後も落ち着くところに落ち着いて満足感は薄かった。
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2011年05月25日 読了
10年前、父は生き方を変えた。
息子である自分を、近づけず、鍛えず、目を合わせることもほとんどない。
ただ名家の息子・真之介のみに剣を仕込む。
父への反発と友である真之介への焦燥、体の中に渦巻く気持ちを抑えきれない孝太郎はただ強くなりたいと願う。
前作に続き幕末、作者は日本史にも目を向けることにしたのか。
幕末や革命期といった時代は、人間関係が複雑だから似ているのかな。
同じように強い流れで引き込むが、日本史はちょっと苦手。
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2011年05月22日 読了
元SPで、今は警察を辞めバーで働く安奈のところに、守ってほしいという依頼が来た。
断る機会を逃したままとりあえず話を聞く安奈。
警護対象は天才チェスプレイヤーのアンディ。
敵はなんとアメリカ合衆国大統領??
安奈の警護とアンディの生い立ちとが交互に語られる。
どうしても近頃人気のフジテレビのドラマ「SP」と比べてしまい、インパクトが弱い。
「ジョーカー・ゲーム」のような余韻もないが、最後はハッピーエンドなので読後感は良い。
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2011年05月21日 読了
誰とも友達になるつもりはない、と宣言した転校生。
その少女がなぜか気になる主人公・双葉絆。
他人の心を感じる力があるという転校生と絆の交流はどんどん広がる。やがて知らされる秘密は、未来の技術。
ライトノベルなら何ら不思議はない設定だけど、ここまで飛ぶと共感しづらい。
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2011年05月19日 読了
父が亡くなり、大学進学をあきらめた西島京志に、
経営しているホテルを手伝うことを条件に父の知人が費用を出してくれることになった。
そこは小さなビジネスホテルだが、なぜか近隣の駆け込み寺となっていた。
それらを解決すべく、姿を現さないオーナーから西島京志に指令が飛ぶ。
ただの弱気な田舎者かと思ったら、きっちり冷静に周りをまとめる西島京志。
ガサツだけどなんだか可愛い雰囲気のある話。
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2011年05月16日 読了
最後の対峙。
再びやってきた「新人類委員会」は、さらに大きな武器を手にやってきた。
前回よりも装備を充実させたハリアー?に乗って。
しかし真田は、特殊防諜班の任を解かれ、全ての権限を失っていた。
「ちょっとマニアックで壮大な危機を、どこへ行ってもアウトローな真田が突然持たされた力をまとい立ち向かう」というわかりやすい設定の話が、やっと完結編。
でもこんなヒーローが出てくる話より、昔の「蓬莱」や「イコン」や「海に消えた神々」のような長編のほうがずっと心に残る。
またそんなものを書いてほしい。
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