ダブル・ジョーカー


2011年04月28日 読了
 新たに設立された秘密諜報組織“風機関”
だが帝国陸軍に諜報機関は、すでに存在していた。

 結城中佐率いる“D機関”と競わせ、どちらかを消す。
そんなシナリオで遣わされた風戸は、“D機関”を出し抜くべく、
様々な手を打つ。

 “D機関”の続編というから、また同じ流れかと思っていたら、
全く逆の視点で“D機関”を観ることになった。

 続編で失望するものは多いが、これは新鮮だった。

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トライアングル


2011年04月24日 読了
 せっかくなった医者を辞め、インターポールに就職が決まった主人公が、研修で日本に帰ってきた。
 その時出会う、初恋の女の子。
しかしその子は、死んだはずだった。。。

 全ては後遺症のように、みんなの中に残っている事件。

 読むほどに、「このストーリー、知っている気がする」と感じていた。初めてなはずなのに。
調べてみるとドラマになっていた。もしかしてそれを観たのかもしれない。全く記憶にないけれど。

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田舎の刑事の闘病記


2011年04月23日 読了
 黒川鈴木刑事が、部下の無能ぶりに卒倒して入院。
そして病院での妙な窃盗事件に首を突っ込む。
 黒川とそれぞれ他の人たちとのやりとりが前にも増してコミカル。

 時々情けなくて、涙をうかべながら耐える黒川刑事がかわいいが、それでも事件は凛々しく解決してしまう。
 妻の穏やかな意地悪も凄みを増し、もう脇役などではなくなっている。

午前零時のサンドリヨン


2011年04月18日 読了
 私は、魔法使いになりたい。

 そう言う彼女は毎日、憂鬱そうに唇を惹き結んで、ほとんど笑わず、自分からはめったに話そうとしない。

 彼女に一目ぼれした主人公が、なんとか仲良くなりたいと日々話しかける様子はほほえましい。
 彼女が解き、そして持っている悩みや謎は、まさに「灰かぶり姫」のシンデレラ。
 その分少女趣味的で底が浅い部分もあったけど、学園ものなら充分か。

 シンデレラの方が有名だけど、私は子供のころからサンドリヨンが好きだったのでタイトルで選んだ本。

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螺鈿迷宮


2011年04月16日 読了
 桜宮のシンボル「でんでん虫」では、人が死にすぎる。
終末医療、寺、火葬場と、死の一連の作業をすべて備えたその病院で一族が行っていた、人の「死」に対する最先端医療。

 赤い薔薇を受け取り、螺鈿に縁取られた部屋で眠る。
夢と現を行き来するような、あやふやな現実を作り上げた。

 似たような話をどこかで読んだが、やはり必ず破滅を迎える。
今の日本ではそれが常識なのか。

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私の男


2011年04月12日 読了
 最初から最後まで不快感とともにあり、読むのが億劫になる。
読み進むのが苦痛。

 話題になっていた本の割にはさっぱりおもしろくない。
嫌悪感が続く本でも夢中になれるものはあるのに。

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カレンダーボーイ


2011年04月06日 読了
 朝起きたら、幼馴染とタイムトリップしていた。
大人の記憶を持ったまま、小学5年生に。
 その日から、寝て起きたら2006年と1968年をいったりきたり。

 何十年も心に引っかかっていた出来事、出来るならやり直したい。
 今(1968年)が今(2006年)と繋がっているならば。。。

 過去を変えた分起こる歪。それを覚悟で起こす変化。
突飛な設定も作者らしいやり方で穏やかな暖かさへとつなげる。

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リテイク・シックスティーン


2011年03月16日 読了
 高校に入ってすぐ声をかけてきた孝子は、「未来から来た」と言う。人生をやり直しに来た孝子と共に過ごす、1年間の出来事。

 だらりと長い。変わりたいと願う孝子に引きずられる。前回(1度目)と違ったことをすると、様々なことが変わっていくという。

 あの頃に戻ってやり直したいと思うことはあるけれど、でもそれも成功するとは限らない。
 結局、ここで頑張るしかないという話。

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内調特命班 邀撃捜査


2011年03月13日 読了
 アメリカからきたテロリスト。日本の隅から少しづつ腐らせようとする彼らに立ち向かうため、内閣情報調査室の陣内は、ある技を伝承している者たちを選んだ。

 とある格闘技を受け継ぐ者たち、その伝承ルートを辿り、3人の人物を探しだした陣内は、テロリストたちを迎え撃つ。

 格闘技の専門家でもある作者の、いわば研究ともいえる作品。
格闘技やその歴史に興味のないものにとっては退屈な面もある。
すっきり解決するわけでもないのでただの歴史探訪。

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内調特命班邀撃捜査 (徳間文庫) [ 今野敏 ]
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