2017年02月16日 読了
忠次たちが住む溝猫(どぶねこ)長屋には、最年長の男の子たちが祠を毎朝お参りする決まりがある。
その訳は。。。
祠の不思議な力のせいで、たいていの子供は早々に逃げ出すのだが、今年の子たちは違った。
一つ解決してもそれは続き、いつしかすべての幽霊たちの訳がつながる。
4人の個性的な子供たちの掛け合いが楽しい。
特に「・・・お歩」は何度思い出しても笑ってしまう。
幽霊話でこれだけ楽しいのも珍しい。
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読書と手芸の記録
2017年02月16日 読了
忠次たちが住む溝猫(どぶねこ)長屋には、最年長の男の子たちが祠を毎朝お参りする決まりがある。
その訳は。。。
祠の不思議な力のせいで、たいていの子供は早々に逃げ出すのだが、今年の子たちは違った。
一つ解決してもそれは続き、いつしかすべての幽霊たちの訳がつながる。
4人の個性的な子供たちの掛け合いが楽しい。
特に「・・・お歩」は何度思い出しても笑ってしまう。
幽霊話でこれだけ楽しいのも珍しい。
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2017年02月15日 読了
休暇を取るように上司から命令されたロベルトと平賀。
代理で出席した式典の帰り、そのままカリブ海のクルーズで休暇を過ごすことにした二人だが、その舟の前に、突然巨大な十字架が出現した。
さらに次々と死人が出る事態となり、二人は休暇を辞めて調査に入る。
逃げ場のない船上で、奇跡と殺人事件という二つの謎に立ち向かう二人。
今回は奇跡調査よりも事件調査がメインで、最後は悪がそのままに過ごされてしまうというすっきりしない終わりとなった。
次回への布石とするには後味が悪く、期待が膨らむようなネタもでてこなかったので残念。
ローレンの名前が出てきたくらいか。
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2017年02月10日 読了
江戸で人気の上菓子屋。
晴太郎と幸次郎の兄弟、それに笑い上戸の職人茂市の3人で営む小さな菓子屋だが、菓子作りにしか興味がなかった兄の晴太郎が恋をする。
人に恵まれ、苦労もしながらやっと人気が出てきた二人の店。
見た目もきれいでもちろん美味しい菓子の描写や、それを食べて顔をほころばし、頬を緩める人々の顔がとても優しく微笑ましいため心が和む。
前作を読んだのはずいぶん前だけど、読み始めてすぐ記憶が戻った。
読み終えると晴れやかな気持ちになる。
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2017年02月08日 読了
海沿いの街に暮らす主人公の杏は、夢見がちで物語を書くのが好き。
いつも海辺でノートを開く。
ある日、椅子職人を目指すクラスメイトの彗斗が「高校を辞める」と言い出した。
そんな時、杏の親友である翠が行方不明になる。
黒猫シリーズより数段読みやすい。
そして嫌味じゃない気障加減の彗斗が、甘さを醸し出していた。
ただ、翠の位置がなんだかしっくりこない。
人の死が異常に軽い。
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2017年02月08日 読了
新大陸で澄香を決めたヴィクトリカと一弥。
家具をくれるというご近所さんのところを尋ねると、玄関には謎かけのチェス盤があった。
謎を解き、家人のおばあさんに招かれると、悪戯好きな建築家だったという夫の話をしてくれた。
その悪戯好きな建築家が残した、セントラルパークの謎を、ヴィクトリカたちは追う。
パズル的な要素が多かった今回は、いつもよりも軽かった。
ヴィクトリカと一弥のくだらない掛け合いも、微笑ましいというより引く。
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2017年02月05日 読了
第10回『幽』文学賞短篇部門大賞受賞。
夫を事故で無くし、義母から「人殺し」と罵られることから逃げ続けている柚子は、夜な夜な不定期に訪れる異世界の人々と闇の取引をしていた。
暗く静かな語り口で、大きな恐怖はないけどうすら寒い夜の出来事を描いている。
薄汚れた着物を着、判別しにくい言葉を話す闇の者たちが欲しがるのは、こちらの世界ではありふれていて、ゴミとして捨てられるもの。
価値観の違いから成立し、時に恐怖を感じることもあるのにやめられない取引。
現実から離れた世界へ引きずられる感じがリアルで恐ろしい。
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2017年02月03日 読了
父とふたり暮らしのおみつは、最近父の様子がおかしいと思っていた。
おとなしくて真面目で、口数も少ないいつもの父が、ある時ふと違う顔をするのだ。
瓦版のよみ売りをしている才助は、このところ瓦版に書かれたことと似た事が起こっていることに奇妙なものを感じていた。
その瓦版を描いている元武士の青山に相談し、探りはじめたところ、おみつの父の甚助が捕らえられる。
幼いおみつの心を細かく描写してあり、心が痛む。
いたたまれない結末だが、決して暗くはないため、希望も見えた。
所々で端折ってある設定は、前作があったためだろうか。
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2017年02月02日 読了
15で親に死なれ、奉公先でいじめられた主人公の結は、長屋で首をくくろうとしたところを元芸者で今は髪結いをしているお夕に助けられる。
それから結は自分の不器用さを恨みつつも髪結いの修行に励んでいた。
まだ世間知らずな結に、お夕は髪結いの技だけでなく人生を教える。
始めはすぐに謝ってばかりいた結も、次第に自分の考えを言えるようになり、生きる意味を見出していく様が微笑ましい。
お夕の強さにも惹かれる。
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2017年01月31日 読了
我が家の、ささやかな問題。
『夫は仕事ができないらしい』と気づいた妻が、会社で嘲笑される夫をなんとか元気づけようとする。
新婚なのに家に帰りたくない夫や、急にUFOが見えると言い始めた夫など。
大事ではないけど、家族にとっては大問題な出来事を、深刻にならずになんとか解決しようとする家族の話。
みんなすごく前向きで、そんな方法もあるのかと思わず唸る。
大げんかになったり、離婚にまで発展するんじゃないかというような事にも、ちゃんと向き合う主人公たち。
それがとても面白い解決法で、嘘くさくならずに明るく行動する人たちばかりで、根本的な解決じゃなくても、いい方向へ向かって行けるんじゃないかと思わせる。
気分が明るくなる。
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2017年01月27日 読了
限界集落となりつつある阿形県賀条郡晴太多(はれただ)。
観光名所も温泉もない、ただの田舎を再生するために若者たちが立ち上がる。
かつてここで育った幼馴染たちが、故郷のために様々な知恵を出しながら住民を増やそうとする物語。
2時間足らずで読めてしまう。
色んな問題を抱えた人たちが集まるわりに、軽めで薄い内容。
身内にばかりひたすら善人の、うすら寒い話が増えた作者。
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