クロム・ジョウ


2014年11月26日 読了
 トラブルメーカーの友人・翡翠から、数日のあいだ身を隠したいと言われてかくまうジョウ。
しかし翡翠は姿を消し、あちこちから命を狙われることになる。
ジョウは、時に命を賭けながら身勝手な友人を助け出そうと奔走する。

 ハードボイルド・ミステリー。
17歳の家出人ジョウが、翡翠から渡されたデータを取引材料に大人と渡り合うのだが、人を信用できず、頼ることも利用することもできずに一人で戦う姿は「女性刑事クロハ」シリーズと同じ。でも、子供っぽさが目につくワンパターンで満足感はない。

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ファンタズマゴーリア


2014年10月31日 読了
 ミラーワールドに住む少年マルテは、友人の実験に協力するため降り立った地上世界でリヱカという少女に出会う。
仲良くなった二人は友情の証としてそれぞれの持ち物を交換しあった。
マルテは時間を折りたためるピーナッツを、リヱカは青いトンボ玉を。

 人間世界とは別の時空間で存在するミラーワールドや地中世界などが存在し、それぞれの常識や考えが異なるはずの者たちが出会う物語。

 複雑に絡み合い、時間も越えて、さらにまた出会う。
繋がりを見つけるのはおもしろいけど、ありきたりなのにその表現方法が解りにくい。
私には合わないようだ。

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ミリオンセラーガール


2014年10月09日 読了
 フラれた翌日、リストラにあった。
ファッションの世界が大好きだった主人公・沙智は、本をろくに読んだこともないのに出版社の面接を受ける。

 ファッション誌にかかわりたくて入った出版社だが、沙智は販売促進部に配属される。
個性豊かな部のメンバーと共に、ミリオンセラーを仕掛けるべく奮闘する。

 無知な沙智は書店に研修に出されるが、そこで描かれていることはただの業界の愚痴でしかない。沙智の目を通して本を魅力的に見せ、興味を沸かせるどころか、盛大な愚痴でよけいに本に幻滅させる。
たまには本を読もうと思った人にこんな本を読ませたら、本への興味はなくなるだろう。

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スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ


2014年09月11日 読了
「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を持っている女子中学生・襟音ママエは、小さな探偵事務所を営んでいる。
すべては鏡に聞けば教えてくれるために、推理も調査もしない探偵。
ところが、悪知恵の働く探偵との事件をきっかけに命を狙われる羽目に。

 最後はハッピーエンドで終わる。
でも、わがままでできれば努力もしたくない、困れば人頼みか投げ出し、鏡に頼りきりのママエが女王にふさわしいとは到底思えない。
むしろ罪悪感や焦りを感じる継母の方がよっぽどいい人に見えるのだが。。。
どこがおもしろいのか少しもわからなかった。

亡霊ふたり


2014年08月16日 読了
 名探偵になることが夢だという少女と出会った和也は、学校で起こる噂や不思議な出来事の謎を解くために無謀な行動をとる彼女に振り回される。
そして和也のほうは、卒業までに人を殺すと決めていた。

 おかしな二人が出会い、おかしな行動をする。
突拍子もない行動力を発揮する少女にほだされる少年の構図はうんざりするほどよくあるし、行き過ぎて大人に絡まれたあげく見逃してもらうという都合のいい展開。

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ヨハネスブルグの天使たち


2014年08月10日 読了
 日本製の人形は、もう誰もいないのに自ら耐久試験を繰り返す。
屋上から飛び降りる彼女たち人形はには、意志はあるのか。
 人形が落ちてくる場所で暮らす子供は、その中の1体を捕まえようとする。

 人形を巡り世界の様々な場所で起こる出来事を集めた短編集。
政治や宗教、戦争や言語の問題に詰め寄る作品だと書かれていたが、曖昧すぎてよくわからない。
考えながら読むための本かもしれないが、興味がわかない。。

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世界から猫が消えたなら


2014年05月03日 読了
 何かを手に入れたいなら、何かを諦めなければならない。
母はよくそう言っていた。

 世の中はいらないものだらけだと思っていた主人公の僕は、余命あとわずかだと知らされたとき、悪魔から取引を持ち掛けられる。
「この世界からひとつだけ何かを消す。そのかわりに1日命を伸ばしてあげる」

 何を消そうかと考えることで、それについて考える。
でも全体的に退屈。

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ぼくは〈眠りの町〉から旅に出た


2014年03月25日 読了
 ぼくは、皆と楽しく遊んでいる毎日に、違和感を感じていた。
そして出会った男と共に旅に出る。そのおかしな町から出て。

 旅の仲間を見つけて旅をして、いつか終わりまでたどり着いた時、なぜそんなことをしていたのかがわかると思う。
解らないことばかりを抱えて旅をするぼくの話。

 観念的。童話。道徳の教科書にあるような、曖昧で色んな読み方ができる本。
でもひたすら平坦でつまらなかった。

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代書屋ミクラ


2014年02月18日 読了
 大学の研究者たちの研究論文を代わりに書く代書屋。
先輩に拾われて見習いを始めたミクラのところに来る依頼は、ちょっと変わったものばかり。
個性的な依頼者と、それらの依頼を受けるたびに、ステキな女性との出会いもやってきた。

 毎回ときめく出会いがあるものの、読んでいる方から見ればただ軽いだけで「出会い」とは言えないようなものだし、代書の仕事にもそれほど意味がなさそうで、何が言いたいのかわからない。
流れが決まっている「時代劇」風の、あまり面白くない話。

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よろづ春夏冬中


2014年02月16日 読了
 なんでもないことがきっかけで、自分でも思わぬ方向へ導かれていく。
そんな短編集。

 タイトルと表紙の印象は、中身には全く関係がなかった。
『妖しく煌く極上ストーリーを収めた玉手函』という煽り文句の受け止め方の違いか。

 昔はこの人の本も好きでよく手に取っていたけど、懐かしさだけでは受け止めきれなかった。

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