2011年12月13日 読了
明治になって間もない頃、外国人の多く住む横浜で起こる不思議な事件を解く新聞記者・ワーグマン。
正統派の推理小説の流れ。
タイトルになっている「消えた山高帽子」が一番後味良く粋でよかった。
でも人物紹介で謳われているほどの魅力は見えなかった。
他の作品も読んでみようかな。
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読書と手芸の記録
2011年12月13日 読了
明治になって間もない頃、外国人の多く住む横浜で起こる不思議な事件を解く新聞記者・ワーグマン。
正統派の推理小説の流れ。
タイトルになっている「消えた山高帽子」が一番後味良く粋でよかった。
でも人物紹介で謳われているほどの魅力は見えなかった。
他の作品も読んでみようかな。
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2011年12月11日 読了
今回の主人公は、カンボジアから難民として日本にやってきた鳩。
1作目の亮司のような危なっかしさを持つ。
周りの誰も、お互いを利用し合い、奪い合い、愛し合い、裏切る。
亮司やサーシャだけでなく、前回行方不明のままだった亜由も登場。
彼らの革命はまだ姿が見えないが、亮司の成長が見えてうれしい。
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2011年12月09日 読了
調査の帰りに遭難した町で起こった吸血鬼騒ぎに興味をもった二人。今回は正式なバチカンからの仕事ではないため、どこか雰囲気がやわらかい。
プラチナブロンドと、明るく鮮やかな青い目を持つ領主。
何世代も前から時折起こる吸血鬼の被害。
専門外の出来事に興味を持ち、調べを進めることに決めた二人。
そしてやっぱり平賀がピンチに陥り、ロベルトは気をもむ。
ちょっとした外伝かブレイクと言った感じで、少し物足りないけど次へのプロローグが含まれていたので期待したい。
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2011年11月30日 読了
横浜みなとみらい署暴力犯係。諸橋のチームは、大学生がヘロイン中毒死したことに関心を持ち、背後を調べ始めた。
そこから繋がる暴力団と麻薬販売ルート。
今野らしい淡々とした展開。
時々毒づきながらも、信頼されていることを自覚し、力を尽くす。
今野の書く警察物は必ずその流れで進む。
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2011年11月17日 読了
神様を閉じ込めていれば、悪いことをしてもばれない。
そう言った女の子の言葉を彼は実行する。
ほとんどはつまらなかった。
最後の1/5以外は。
このタイプはどうも集中できない。
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2011年11月12日 読了
天竺を目指し旅を始める義浄の、道連れとなった者たちとの旅行記。
悟りを目指して突き進む義浄は頑なだけど、滑稽な面もあり、乗せてもらっている舟の乗組員や、追いかける海賊たちとも馴染んでいく。
千里伝ほど堅くなく、読みやすい。
不思議な出来事も次々と起こる、海の上の西遊記。
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2011年11月04日 読了
暴力団組員の山根は、借金の形に取り上げた旅行会社のオーナーになった。
なんとか赤字を減らそうと時にイカサマをしつつ客を集める。
暴力団員のくせに優しさがアダとなる山根が、想定外のトラブルに焦る姿がかわいく見える。
あんまり考えてない言動が最後は上手くまとまるので、妙にほのぼのする。
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2011年10月25日 読了
板橋区で男が殺された。
捜査本部が立ち、検事の指示の元、捜査が始まる。
刑事と検事の対立、所轄の古参刑事と本庁の若手刑事とのコントラストと、わかりやすい対比でサクサクと読める。
誰も悪役で終わらず、余韻はさっぱりしている。
そしてこれがSTへ繋がる道。
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2011年10月04日 読了
リストラを請け負う会社に勤める真介。
候補者の面接をし、条件を提示し、自主的な退職を促す。
仕事はできるけれど、プライベートでは狡猾な真介を、最後まで好きになれなかった。
つい流されて、しかも楽だから抵抗できないけど、なんだか温度がない感じ。
同じ温度の物を触っても熱くも冷たくもないように、触れた事に気づかない透明なゼリーをかきまわしている気分。
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2011年09月29日 読了
自分の会社をつぶし、タクシーの運転手をやっていた磐田速人は、ある日「入日村」に迷い込む。
そこは老いも病みもしない村人と、古から存在だけは伝えられてきた妖達の住む場所だった。
やはり「人ではない者」が登場する。
正しく黄泉へと向かえなかった魂達を導き、未練を昇華させるために。
不思議な世界観は相変わらずだが、今回はちょっとイメージしにくい描写が多かった。
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