2013年07月20日 読了
江戸の町名主の跡取り息子麻之助が、幼馴染の悪友二人とともにもめ事を解決するシリーズ。
麻之助の妻が懐妊し、浮かれる麻之助の喜びが微笑ましい。
ふとしたことから気づく真相に、名主の跡取りらしい解決法を見出す。
最後はなんともいえない悲しい出来事が起こる。
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読書と編み物の記録
2013年07月20日 読了
江戸の町名主の跡取り息子麻之助が、幼馴染の悪友二人とともにもめ事を解決するシリーズ。
麻之助の妻が懐妊し、浮かれる麻之助の喜びが微笑ましい。
ふとしたことから気づく真相に、名主の跡取りらしい解決法を見出す。
最後はなんともいえない悲しい出来事が起こる。
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2013年07月10日 読了
退官した刑事の種谷から突然連絡があった。
絶対にクロなんだけど証拠が一つもない。しかも容疑者はおそらくヘンタイだ。
種谷は、「その容疑者と親友になれ」と言う。容疑者がボロを出すよう誘導しろというのだ。
今回、<俺>はいままでになく不愉快な人物と友達にならなければならなくなり、生涯最低の冬を過ごすはめになる。
その容疑者は、知れば知るほど気持ちが悪くなり、薄ら寒い。
そのうえ思い当たる人がいそうで、さらに不愉快になりながら読み進める。
でも止められない。最後は、やはり<俺>も年をとったなぁと思う。
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2013年07月02日 読了
平安時代。姉が12人もいる平凡な貴族の宗孝。
ある日仲間たちと肝試しをしていたら、変人とウワサされる中将と出会う。
怪異が好きで、鬼が出たと聞けばどこにでも足を運ぶ中将に見込まれ(?)、あちこち連れまわされる宗孝。
でもそれらはすべて人間の仕業とわかりがっかりする中将だが、宗孝は心穏やかではない。
平安の世で起こる優美で甘やかな物語。
読みやすく、怪異が起こってもホラー要素はないし、晴れ晴れとした気持ちで終われた。
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2013年06月25日 読了
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが殺された。
そして、若いころにつきあっていた代議士によって消されたんじゃないかというウワサが流れる。
一向に犯人を捕まえられない警察にいらいらした<俺>は、調査に乗り出す。
周りがみんな口を閉ざす中、1人で探る探偵には様々な「警告」がもたらされる。
主人公もストーリーも、どんどん成長してどんどんおもしろくなっている。
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2013年06月09日 読了
いつものバーで飲んでいた<俺>。
偶然居合わせた男のいざこざを聞いてしまい、結婚詐欺にまつわる依頼を受けてしまう。
その他いくつかの短編集となっていて、今までよりもしっかりした話になっていた。
ハードボイルドらしい闇もあり、とにかく暴力を入れようという部分がなくなったからか、流れも良くて読みやすかった。
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2013年05月30日 読了
江戸の下町で暮らす人々の、ちょっとのため息と共に訪れる幸せの物語。
料理茶屋で働く女、自分のことを神仏の化身であると言う男児、行方知れずのままの娘を諦めきれない旦那。
市井の暮らしを描く話の中でも、わりと後味がいい本。
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2013年04月23日 読了
自慢の剣の腕を貸し、利息を取るという貸腕業の吉岡清三郎。
胡散臭い客からは1日1両や20両とふっかける。それでも腕は確かなので、仕事はきっちりとするという、律義な男。
表情や機嫌の表現がとても面白い。
不機嫌だったり品のなさだったりの、どちらかと言うとあんまりリアルに思い描きたくないものがおかしな例えで書かれていて、不気味さを和らげてくれる。
情に厚くもなく、冷酷なところもあり、ヒーローや紳士では決してないが、頼もしさはとてつもない。
好きな部類の話。
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2013年04月10日 読了
少女娼婦のルーン=バロットは、賭博師シェルによって殺された。
そしてバロットは、彼の指を飾る指輪になるはずだった。ブルーダイヤになって。
長編SF。
バロットは、委任事件担当官である金色の毛皮を持つネズミのウフコックと、ドクター・イースターによって助け出される。
それからのウフコックとバロットの恋や、卵型の楽園、シェルのカジノでの賭け、ウフコックのかつての相棒との戦いなどが、すべて他の宇宙の出来事のよう。
長くてダラダラとするところもあったが、すべての光景が楽しく想像できた。
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2013年04月06日 読了
第57回江戸川乱歩賞受賞作 。
文化人類学を研究している仲澤大輔のところに、18歳の女子大生・真由が訪ねてくる。
祖父を呪いで殺されたというその真由に頼まれ、真相をさぐるため呪いをかけた呪術師を探し始める。
呪いで人は殺せるか。
最初から引き込まれた。
「呪い」という分野や歴史、各地に残された風習など、興味をそそるものばかり。タイトルにもなっている歌のような念仏も。
最後の決闘シーンといえる部分は少し違和感があったけど、とても楽しかった。
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2013年04月03日 読了
幻想怪奇譚。怒ると火を生む女、カメラに写らない友人、石を崇拝する島。
いくつかの、現実のそばにある摩訶不思議な物語。
シリーズだったようだけど、これだけ読んでも面白い。
不思議な火を発する女が印象深くて、彼女の言葉にいつもにやりとした。
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