GOSICKVIII‐ゴシック・神々の黄昏(下)


2013年09月08日 読了
 監獄<黒い太陽>に幽閉され、薬で朦朧としながら数日先を予言させられていたヴィクトリカは、母によって助け出される。
ロスコ―と共に国外脱出を図るが、それは古き生き物たちには困難な道であった。

 戦争によって別れたヴィクトリカと一弥は、また会える日を夢見て生きぬく力にする。
夢のような学園でおとぎ話のように始まった物語は、戦争というこれ以上ない残酷な現実の中で終わる。

GOSICKVIII‐ゴシック・神々の黄昏(上)


2013年09月07日 読了
 ヴィクトリカが誕生日に所望したのは、年の数の謎だった。
一弥は学園の中だけでは足りずに村にまで出て謎を探していたが、その村の様子がいつもと違っていることに気付く。

 二つ目の大きな嵐が近づいていた。
ヴィクトリカと一弥は引き離され、それぞれの場所で互いを思う。
これからどうなるのか、ヴィクトリカは嵐が去っても生きれるのか。

千年の黙―異本源氏物語


2013年09月01日 読了
 【第十三回鮎川哲也賞受賞作】
紫式部が描いた、あまりにも有名な「源氏物語」。
式部につかえていた少女を主人公に、式部を探偵役にして最大のミステリーを描く。

 式部の書いた物語には欠落があるのではないかという説があることを、これを読んで初めて知った。
その話を見事に、しかも雅に解決してしまう。しかも敵であったものすら心変わりをさせたうえで。
はじめは人物の区別がつきにくく読みづらい所もあったけど、後味はとても良い。

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GOSICKIV-ゴシック・愚者を代弁せよ-


2013年08月31日 読了
 ヴィクトリカが幽閉されている聖マルグリット学園の片隅に、立ち入り禁止の塔がある。
昔、その塔を工房としていた魔術師「リヴァイアサン」が描いた挑戦とも思える回顧録を図書館で見つけたヴィクトリカ。

 今度は図書館から出たヴィクトリカと、元気娘のアブリルとの掛け合いもあり、少しづつヴィクトリカの周りが賑やかに。
 いくつものトリックで隠された謎を解くヴィクトリカが、前よりずいぶん表情豊かになってきた。

GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──


2013年08月19日 読了
新聞の3行広告に書かれた不気味な文。
それを見たヴィクトリカは、出てはならぬ学園からこっそりと抜け出した。

機関車に揺られ、ヴィクトリカと一弥は、現代の文明とはかけ離れた中世の生活をしている不思議な村にたどり着く。

思いかげず大冒険となった二人。
前作では怪しげな髪形の警部との関係がわかり、今回はヴィクトリカの母親の秘密がわかる。1作に一つだけど、結構大きな秘密が明らかになるので飽きない。

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死神の精度


2013年08月18日  読了
 千葉という名前を持つ彼は、死神。
1週間の調査の後、その人物が死んでもいいかどうかを査定するのが仕事。
その千葉の、いくつかの仕事の話。

 短編で、そう特徴的な話はない。
いくつもありすぎて読み終わってしばらくすればすっかり忘れてしまう赤川次郎と似たような話。

 最初のころの登場人物がまた最後の話に関わってきたりする。時の流れを超えた人物。長編が出たようなので、そちらも読んでみたい。

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シャーロック・ホームズたちの冒険


2013年08月16日 読了
 ホームズが戻ってきてから、ロンドンに首狩りの事件が相次ぐ。
彼がその謎を追い、行き当たった真実は。
彼の助手であるワトソンが、こっそり書き残していたホームズの事件。

 ほかにも、忠臣蔵の一夜の出来事や、ヒトラーが実はシャーロキアンだったり、注目の人物の一番近くにいた者が書き残したものが見つかる。
それらを発見者のコメントと共に短編としたこれは、まるで事実のように感じられる。
 
 どこまでが史実でどこからが想像なのか、うっかりすべてを信じそうになる。

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宰領: 隠蔽捜査5


2013年08月11日 読了
 降格人事により、警視長にもかかわらず大森署の署長となった竜崎伸也。
その竜崎のところに、国会議員の失踪と、その運転手の他殺死体のニュースが届けられる。

 竜崎の生真面目な性格がよくわかり、署の間にある管轄や勝ち負けといったくだらない言い合いにうんざりしたり、心配している息子の受験に新しいトラブルがあったり、竜崎は落着けない。
 シリーズが多すぎてどれを読んだかわからなくなる。

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たまさか人形堂それから


2013年07月26日 読了
 祖父母から受け継いだ人形堂を、すったもんだのあげくやっと取り戻した澪。
しかし今度は天才肌の冨永がスランプに陥ってしまった。

 穏やかに流れる時間を、人形たちとともに眺める。
修復に持ち込まれた人形たちと、職人たち。
優しい気持ちになれる。
冨永の決心が頼もしい。

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探偵、暁に走る


2013年07月24日 読了
 ふとしたきっかけで知り合った地元の有名人と飲み仲間になった<俺>。
ところがある日、そいつが殺されてしまった。
友人を殺した奴を突き止めようと、探偵はあちこちに罠を撒く。

 引っかかってきたのは振り込め詐欺グループ。
さらに廃棄物業者までひろがり、またも<俺>は死にそうな目に合う。
桐原や相田とはもうすっかりうちとけ、高田よりも登場が多い。
年をとっても相変わらずな探偵。

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