2019年08月24日 読了
聖山アマンディをいだき、遥か上空、雲の海に浮かぶ島“ていん”。人々は空・川・山の民として互いに交わらず、領分を守って暮らしていたが、やがて悪天候や天災で飢え、争いを始めるようになった。
わかりにくいし、想像しにくいため、世界観に入るのにだいぶんかかる。
そしてやっとわかってきた頃に佳境を迎え、最後はなんとか収まる。
結末でやっと何の話だったか分かるのでスッキリはするけど、それまでには何度も放り出したくなるのを抑えて読み進む必要がある。
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読書と編み物の記録
2019年本文作成
2019年08月24日 読了
聖山アマンディをいだき、遥か上空、雲の海に浮かぶ島“ていん”。人々は空・川・山の民として互いに交わらず、領分を守って暮らしていたが、やがて悪天候や天災で飢え、争いを始めるようになった。
わかりにくいし、想像しにくいため、世界観に入るのにだいぶんかかる。
そしてやっとわかってきた頃に佳境を迎え、最後はなんとか収まる。
結末でやっと何の話だったか分かるのでスッキリはするけど、それまでには何度も放り出したくなるのを抑えて読み進む必要がある。
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2019年08月22日 読了
老舗映画会社に入社した“平成元年組”の6人の同期が、ある映画館に集まった。
そこで、25年前に起きた“フィルムリレー”に思いをはせながら、それぞれでこれまでを思い出していた。
マカン・マランのシリーズが面白かったので読んでみたけど、暗くて興味もわかない話がだらだらと続き、つまらない時間を過ごした。
一人一人は個性的なところも見えるが、ただやたらと苦しい出来事を誰もが繰り返しているので気持ちも暗くなってくるし、うんざりしてくる。
女性はまだしも、他の人の人物の区別もつきにくい。
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2019年08月10日 読了
友人のFBI捜査官ビルから結婚式の司祭を頼まれた平賀とロベルトは、アメリカへと向かう。その頃、ビルと偽装婚約中の工作員エリザベートは、世界的大スター・ゾーイと出会うが、翌日、巨大水槽の中で揺蕩うゾーイの遺体を発見してしまう。
今回は奇跡調査ではなく、二人のプライベートな旅行のはずだった。しかしそこで出会った不可解な死が、二人を巻き込んで大がかりな事件へと繋がっていく。奇跡ではないけど不思議なことが次々と起こり、まるで他の惑星での出来事のよう。ジュリアも久しぶりに登場する。蘊蓄もたっぷり。ちょっと飽きてきた奇跡調査だったけど、今回は新鮮な驚きがあった。長編で刺激も危機もたくさんで、映画を見たよう。
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2019年08月02日 読了
ベトナムから帰化し、バドミントンのオリンピック選手となった田代のいる高校に、総理大臣が訪問することになった。しかし、そこへ武装勢力が突入し、高校は戦場と化す。
ただひとつ計算外だったのは、その高校には、平成最大のテロを起こし、死刑になった男の娘・結衣がいたことだ。
平和なはずの高校が一瞬で戦場となることに、違和感は思ったほどなかった。
反社会的な知識をつめこんだ結衣の活躍が余りにも予想外だったために、目が離せないまま、あっという間に読めてしまう。荒唐無稽な話ではあるけど、今すぐ続きが読みたくなった。
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2019年07月29日 読了
誰もが好きであるという、うなぎ。
そのうなぎ屋「まつむら」で、うなぎが大好きだという売れない俳優や、不毛な恋から抜け出す決断をようやくできた女性など、みんな何かがダメな人たちの、うなぎでホッと心を満たす様子を描いた短編集。
登場人物は皆ヘタレ。
そんな人たちが一時心を満たしにやって来るうなぎ屋だけど、うなぎ自体好きではないので少しもおいしそうとか羨ましいとか思えず、人物の魅力のなさも相まって全く面白いと思えなかった。
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2019年07月18日 読了
ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は、副操縦士となって初めてのフライトに緊張していた。
女性パイロットの中でも“切れ者”として知られる氷室と、有能だけど軽い幸村と共にシャルルドゴール空港までのフライト中、婚約指輪盗難事件が起きる。
キャラクターが解り易く、読みやすい文体。
氷室は推理というほどでもない活躍だけど、観察眼が優れているという感じ。
ラブコメとしては十分楽しめた。
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2019年07月13日 読了
指揮命令違反を繰り返した末、所轄署の警務課に異動になったクロハ。
視線と監視を感じ、居心地の悪い思いをしていたところへ、傷だらけの少女が保護される場面に出くわす。そこから少年の不審死が続き、クロハは独自に調査を始める。
相変わらず全体を通して暗い。そして必要以上にクロハの自責が続くため、鬱々とする。
捜査本部ができる大きな事件と、その裏で扱いかねている曖昧過ぎる事件の間でクロハが動くため、一人で活躍しているように見えるが、特別扱いされているお嬢様的なところが都合よく解決につながっているためか。
暗い雰囲気で覚えてはいるが、これまでのストーリーは少しも記憶に残っていなかった。
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2019年07月09日 読了
グラビアアイドル・立原彩花の死体が、芸能界の実力者であるプロダクションサミットの柳井が持っているプレジャーボートの近くで見つかった。ボートには被害者のサンダル。当然柳井が疑われる中、捜査本部が立ち上がる。
安心の安積班。いくつもある刑事ものシリーズの中で、このメンバーだけは名前が憶えられている。
一つの事件の割にページ数が多いが、会話中心なのでさらりと読める。
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2019年07月05日 読了
これまで落語に縁がなかった亮子が落語家に嫁いできて4年。
夫の師匠が脳血栓の発作で倒れ、半身がマヒしていても頭は健在で、亮子の周りで起こった殺人事件や詐欺事件を介護用文字盤を使ってさらりと解く。
素人から落語界へ入った亮子の目線で語られるため、落語を知らなくてもちゃんと解説してくれていて解り易い。
昔からある話で現代の謎までも解けてしまうのが面白い。
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2019年07月04日 読了
高校生の貫地谷マイは年中体調不良で学校はほとんど行けてない。
そんなマイは病気の間の辛さを少しでも紛らわすために、推理小説で培った知識を使うべく、謎を求めていた。そしてマイの幼馴染みの同級生、山名井ゲンキが学校で起こった謎をマイ伝え、二人で謎解きをする。
病弱で謎解きとくれは「しゃばけ」が思い浮かぶが、こちらは現代。
ネタも恋愛から運動会や図書館など、学校らしいものばかり。
だけどマイの気質がどうにも腹立たしくて、解決してもすんなり喜べない。
モヤモヤした違和感か嫌悪感のせいで、いまいち解決した気分になれないまま残っている。
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