たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)


昭和24年、敗戦した日本に進駐軍が推し進めた改革で男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。
推理研と映画研の二つの部合同で行われた修学旅行替わりに一泊で湯谷温泉に行くことになった。
楽しんでいた部員たちだが、そこで一つの殺人事件に遭遇してしまう。
さらに夏休みの間にもう一つの事件とも出くわし、勝利は推理小説家を目指す身として事件に挑む。

 『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くとあったので、同じ少年が主人公かと思ったら、彼は成長していた。
そして今度は絵描き兼探偵として、事件を解決へと導いていく。
前半は一兵が出てこないので、全く別の話かと思っていた。
しかし、まだまだ未熟な勝利少年の助けとして呼ばれた一兵が、落ち着いた青年として現れ、ゆっくりと皆を納得させていく様子は別人のようだった。
さらに、今回の殺人も背景には悲しい過去が隠されていて、やり切れない気持ちで終わるため、スッキリ解決したわりには切ない気分が残る。

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