ネバーブルーの伝説


 アスタリット星国で写本士見習いとして働く15歳のコボル。
近隣諸国で起こった戦争や災害で失われていこうとしている書物を集め、写本して保護するために日々訓練をしていた。
ある日、塵禍に見舞われた隣国・メイトロン龍国へ赴いたコボルたちは、白に踏み込んだとたんに黒い霧の犬に襲われる。
訳もわからず逃げ出したコボルたちは、そこで出会った不思議な少女と共に隠されていた真実を知り、世界へ伝えていこうと決心して冒険へと旅立つ。
 
 大人たちに教えられたものが真実ではなかったと知り、自分の力で変えていこうとする少年少女たちの物語。
隣国の秘密や災害の真実、広い世界へ目を向けて驚き、未知の現象に慄く。
それでも向かっていく力強いエネルギーがあふれていて一気に読めた。
特別な役割を持っていたいという純粋な願いも瑞々しくて、楽しいファンタジーだった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。