メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち


 ローカス賞受賞作。
ヴィクトリア朝のロンドン。父に続いて母を亡くした令嬢メアリ・ジキルは、母が「ハイド」という名前の人物に毎月送金をしていたことを知る。
自分が知らない事実と「ハイド」という名前に戸惑い、メアリは名探偵シャーロック・ホームズを訪ねて真実を知りたいと頼んだ。
探り始めるとともにどんどん増える謎と、メアリの元へ集まってくる“モンスター娘”たち。
果たしてこの謎は解けるのか。

 様々な物語で登場するモンスターの娘たちが集まって、個性豊かに動き出す。
主人公のメアリが一番地味に思えてしまうくらいのメンバーで、しかも作中でそれぞれが茶々を入れるという面白い構成になっている。
ただ、そのせいでちょっと間延びするような、話の腰を折られるように感じる部分もあり、一気に集中して読める感じではない。
そして、ホームズが完全に脇役となっているのも面白かった。

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